ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

FiSH活動レポート ―2021年のまとめ―

みなさまこんにちは,よっちゃんです。

新年あけましておめでとうございます。2022年になって早くも5日が経過しようとしておりますが,お正月を満喫することはできたでしょうか?

今年も2021年の振り返りの意味も込めて去年の活動報告をさせていただきます。

 

↓以下報告書↓

 

はじめに

 12月19日のオンラインミーティングをもって,2021年も無事に活動を終了することができました。1年間の振り返りとして活動の経過等をまとめましたので,以下に報告いたします。

 

活動の軌跡

 2020年の6月にFiSH企画が始動し,早くも1年半が経過しました。2021年も依然として,新型コロナウイルス流行の影響は強く残る1年であったと感じております。そのような中,わたくしたちFiSHは月2回,計24回のオンラインミーティングを実施いたしました。まだまだ対面での活動が十分にできないコロナ渦において,微力ではありますが少しでも多くの人の交流の場所が用意できたのではないのかなと思っております。

 また,8月1日のミーティングでは,最初の活動(第1回ミーティング)から1年が経過し,1年間の活動の間にのべ150名が参加していただいたことを報告させていただきました。FiSHの継続的な活動を実感するとともに,今後の活動の励みにもなったイベントでした。

 広報活動に関しても,活動初期からFiSHブログページ(https://fish-net-game-addiction.hatenablog.com/)を通して活動の記録や,メンバー紹介,情報提供などの発信を行ってきました(資料1)。2021年までに記事数は70を超え,少しずつですが認知度も上がり,いくつかのメディアにも取り上げていただきました。また,ネット・ゲーム依存に関連して医療機関や,自治体,他の団体との交流も行ってきております。

 

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資料1 FiSHブログページ

 

参加者の推移

 2021年はオンラインミーティングを計24回実施しました。最終的に今年は64名(のべ152名)の方にミーティングに参加していただけました。今年も20名近くの方に初参加していただき,また,参加者の多くが2回目以降の参加もしていただきました(資料2,資料3)。参加者の属性についても前年同様に,年齢は10代から50代まで,依存とのかかわりについても当事者を中心に,その家族や友人,依存に深くかかわっている方など,様々な方の参加がありました (資料4)。

 

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資料4 参加者の属性に関する割合(参加者64名内での割合を示す)

 

ミーティング実施の効果(事後アンケートの結果)

 FiSHのオンラインミーティング終了後に参加者の方へイベントの感想等について簡易なアンケートを実施しました。アンケートには①イベントの満足度(1非常に満足~5非常に不満足)②今後もFiSHのイベントに参加したいか(1非常にそう思う~5そう思わない),③イベントやFiSHのことを他の方にも紹介したいか(1非常にそう思う~5そう思わない)などが含まれていました。

 10回分のオンラインミーティングの事後アンケート結果を集計したところ,イベント満足度についてはほとんどの方が「非常に満足」または「満足」の回答を,今後の参加意思,他の方への紹介意志についても「非常にそう思う」「そう思う」と回答した人が多く,24回のミーティング内容は多くの方に満足していただける内容だったのではないかと思われます(資料5)。

 

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この他,イベントに関して自由記述でも感想を求めたところ,「参加して前向きな気持ちになれた」,「自分の不安や寂しさを共有できた,言えた事がとても良かったし,他の方の意見も聞けてとても良かった」,「話しづらいことを共有できた。自分自身の事を振り返り良くしていきたい意欲が出てきた。みなさんの色々な悩みを共有出来て,一人だけではないことに安心感を覚えた」といった,FiSHのミーティングが参加者の安心できる交流の場になれていると感じることができる意見をたくさん頂けました。

 また,「みなさんの経験談や気持ちを聞かせてもらえたことが,家族の理解に繋がる気がして希望を持たせてもらえました」,「ゲーム依存になった人やその子を持つ親など立場が混在しているからこそ,テーマに対してどのようなことを考えているのかを知ることができた」といった意見もいただきました。様々な立場の人からの意見を聞き,それぞれが依存について考えられる場を作ることもFiSHの目的の一つでしたので,その思いが伝わっており大変うれしく思っています(自由記述の内容は一部改変したものを紹介しています)。

 

おわりに

 ミーティングの参加者の方々,広報に協力していただけた方々,FiSHメンバーのおかげで今年もたくさんのイベントを無事に実施することができました。少しずつではありますが,参加者も増えてきており,改めてFiSHの活動が必要とされているのだなと実感しております。来年以降もみなさまが安心して交流できますように,企画等工夫してまいりたいと思います。今後も参加者のみなさまがネットやゲームとよりよい関係を築けることを願っております。なにとぞよろしくお願いいたします。

 

FiSHメンバー一同

 

PDFファイルのリンク↓

https://drive.google.com/file/d/1WOYXujxa61vG1FTzc4Ge1lW-rIQwGCgA/view?usp=sharing