ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

2月6日 ミーティングレポート

こんにちは、ベニエです。そろそろ春になってくれないかな~なんて思っていますが、まだもう少しこの寒さは続きそうですね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

 

今日は、2/6に行われたミーティングレポートを公開します。FiSHのミーティングに参加したことがないけれど、どんな雰囲気なんだろう…?何を話し合っているのだろう…?そんな不安が少しでも払拭できるきっかけに、また、参加への一歩を踏み出すのを後押ししてくれる、そんな機会になれば嬉しいです。それでは、早速レポートにいってみましょう!

 

 

今回は、こちらの4つのトークテーマを取り上げました。

 

ネット・ゲームをやりすぎていると気づいたとき、どうするか(行動・心境など)
どんなときネット・ゲームをしたくなる衝動に駆られるか?そんな時どうする?
いつ自分が依存していると自覚した?なぜ変わりたいと思ったのか。
ネットやゲームと上手な距離感とは?上手な付き合い方とは?

ひとつひとつ、どのような内容が語られたのか、一部を抜粋しながら紹介させていただきます。

 

・ネット・ゲームをやりすぎていると気づいたとき、どうするか(行動・心境など)

参加者の方から、様々な心境が語られました。「最もゲームを一生懸命やっていた高校生の頃は、やりすぎていても罪悪感はなかった。たまに我に返る時があっても見て見ぬふりをしていた。ふと集中が途切れてやめるか、という気持ちになることもあったが、その時は別のゲームを始めてみたり、ネットを見て休憩し、またゲームを再開したりする、ということもあった。」とある方は、こういった心境を抱きながらゲームを続けていたそうです。やりすぎだと気づく頻度は少しずつ増えていったそうですが、考えすぎないようにするためにゲームに逃げていたとのことでした。

 

やりすぎだと気づいたときの行動としては、自分を責めすぎるのではなく、どうしてやり過ぎてしまったのか原因を考えるようにしている、という方や、誰かと会って話す時間を強制的に作るとゲームをやめることができた、といった経験も語られました。

 

また、ゲームへの課金がやめられなかったといったお話もありました。一人暮らしをしており、このままだと生活が出来なくなってしまうと気づいたときにカウンセリングに行き、病院を受診したそうです。今は親にお金の管理をしてもらい、課金ができない状況を作り出しているとお話して下さりました。

 

・どんなときネット・ゲームをしたくなる衝動に駆られるか?そんな時どうする?

大きく分けて、2つに分類することができました。ゲーム内に新しいコンテンツが追加されたりアップデートされたりといった、ゲーム自体に要因がある場合と、生活への不安を和らげたいときや、日常に大きなストレスがかかっているとき、身体を動かしていないときや寂しいとき、といったゲーム以外に要因がある場合です。対処法としては、1日の使用時間を決める、といった方や(きっぱり絶つのは難しかったので、1日4時間、といったように小さな目標を設けた、というお話がありました。)、日中日にあたって運動をしたり、何となく家事を始めてみたりする、といった方もいらっしゃいました。

 

また、四六時中ゲームをやりたい衝動に駆られてしまう、ゲームをやらないと落ち着かない、といったお話もありました。時間があれば10時間くらい連続でゲームをし、ちょっとでも暇だと感じればゲームがしたくなる、といった本音を語られた方もいらっしゃいました。

 

自分では制御しきれない衝動に駆られ、それに悩んでおられる方が多くいらっしゃるのだということに、改めて気づかされる機会となりました。

 

・いつ自分が依存していると自覚した?なぜ変わりたいと思ったのか。

依存を自覚した状況や年齢は、人によって様々でした。仕事が無くなったり課金によってお金が無くなったりといった理由から、生活が立ち行かなくなり依存を自覚した方や、人間関係での失敗をきっかけに依存するようになり、自覚したのは大学に進学してから、といった方もいらっしゃいました。カウンセリングや入院といった医療機関にかかったのを機に自覚した、といったお話もありました。

 

また、変わりたいと思ったきっかけでは、ゲームのキャラクターの変容に一喜一憂したり、同年代の周りと比較して自分は何をしているのだろう…と思ったりと、具体的な内容は様々でしたが、それにより「日常生活へ影響が出始めたこと」が最も多くあげられました。他に興味深かったきっかけとしては、「人に話すようになったこと」といった内容です。周囲の人に相談し応援してもらえるようになったことで、その人たちに還元したいという思いがでてきた、とお話された方、自身の経験を振り返り整理したことで、自分がやりたいことが何なのかが明確になった方などがいらっしゃいました。

 

・ネットやゲームと上手な距離感とは?上手な付き合い方とは?

ネットやゲームを完全に絶つのではなく、生活に支障をきたさないレベルで関わっていきたい、生活の全てを注ぎたくない、といった意見が聞かれました。

「依存していた頃はネットとゲームの世界が自分にとってのほとんどで、それを失うと何もできない、という状況だった。もしネットやゲームが突然なくなったとしても、他にやる事がある、といった状態でいたい。」とお話して下さった方もいらっしゃいました。

 

 

以上が、2/6のミーティングレポートになります。こんなテーマを扱ってほしい、こんな悩みがある…等があれば、ぜひお申込みの際にFiSHまでお伝えいただければと思います。それでは今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次回のミーティングは36日(日)16:0018:00です。ミーティングを円滑に進めるためにも、フォームからのお申込みは2日前に締め切っておりますのでご了承下さい。

docs.google.com

※毎回のイベントレポートに記載しているイベント中の発言は、公開前に発言者の方にご確認及び掲載許可をいただいております。許可なく勝手にアップすることはございませんので、ご安心ください。