ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

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8月15日ミーティングレポート

こんにちは、ベニエです。みなさん元気でお過ごしでしょうか?もう9月が始まってしまったなんて驚きですね。

今日は、8月15日に行われたミーティングレポートを公開します。それでは早速行ってみましょう!

 

 

このミーティングでは、『夏バテに効く食べ物』というテーマでアイスブレイクと自己紹介を行いました。夏野菜、そうめん、お酢といったさっぱりしたものから、インドカレー、辛いもの、うなぎといったスタミナがつきそうなものまで、多くの食べ物があげられました。嫌いじゃない、秋も嫌いじゃないですが、夏が終わらないで欲しいよ~っと個人的には思っているところです。水分補給をこまめに行いながら、あと少しで終わってしまう夏を、みなさんどうにかして満喫してやってください…!

 

続いてはトークテーマです。今回のトークテーマは、以下の5つです。ミーティングでお話された内容を一部抜粋し、ひとつひとつ紹介させていただきます。

 

① どういう時に使いすぎてしまうか。

② ネット依存以外の悩みは?生活リズム、対人関係など。(何にストレスを感じるか)

③ 依存しないように気をつけていること。

④ 嘘をつきたくなる気持ちについて。

⑤ 本音を話せるようになったとき。正直になれたきっかけやそうさせてくれたものは何か。

 

 

① どういう時に使いすぎてしまうか。

新しいサービスが始まった時やアップデートされた時、といったゲームの自体に要因がある場合と、そうでない場合の2パターンがあげられました。ゲーム自体に要因がある場合以外としては、暇な時や予定がなくなってしまった時、やらなければならないことが多くある時、強いストレスがかかっている時などがあげられました。

 

② ネット依存以外の悩みは?生活リズム、対人関係など。(何にストレスを感じるか)

ネットやゲームに依存することによって、他にどんな悩みがうまれたかについて共有しました。依存が一番ひどかった時の自身の状況を振り返りながらお話された当事者の方が多く、個々によって悩みの種類に違いが見られました。幾つか紹介させていただきます。

 

・高校生、浪人時代

高校受験で燃え尽き症候群になり、入学後勉強についていけず自信を無くした。高2の面談で受験の話が出るが自分でもどうしていいか分からず、劣等感も相まって逃避のためにネットやゲームに依存した。ゲームは全て数字で決められていて、どんな努力をすれば良いかも明確。自分は完璧主義であるためゲームと相性が良く(ある意味悪く?)、ゲーム依存になりやすい性格なのではないかと思っている。

 

・高校生

通信制高校に通っていたが、一番ひどかった時は月に2回の登校もゲームをするために欠席し、学校行事にも参加していなかった。家族との外出を断ったり、ゲームの使用時間の申告を実際よりも軽く伝えたりと、対人関係にも影響があった。また、同学年と比較すると進学時期が遅れているため、周りと比べてしまうこともあった。

 

他にも、お子さんがゲームにハマり学校を休むようになったことで、親である自分自身が一人ぼっちになってしまう感覚が増えた、とお話しされた方もいらっしゃいました。

 

③ 依存しないように気をつけていること。

・依存がいちばんひどかった時のことを思い出す。

・運動を習慣にする。

・生活リズムを崩さないようにする。

・自分が依存していたこと、ネットやゲームをしていることを人に隠さない。

・一人の時間をあまり過ごさないようにする。

・生活の中心はあくまで現実生活であるという意識を常に持ち続ける。

 

多くの内容があげられました。正解はないですが、自分に合ったものを見つけられる手立てのひとつになれば嬉しいです。

 

④ 嘘をつきたくなる気持ちについて。

嘘をつく状況として最も多くあげられたのは、親にネットの使用時間をごまかして伝えていたという内容でした。依存状態ではないかと自分では感じつつも、周りには深刻な状態であることを気づかれたくないという気持ちから嘘をついていたとお話された方がいらっしゃいました。嘘を重ねると親は段々と自分を信用しなくなり、ますます悪循環に陥ったというお話もあがりました。

また、正直に話せば、親はストレスを感じたり喧嘩になったりするだろうと思うと、適当な嘘をついてごまかしていた方が楽なのではないかと思い、当時は嘘をついていたと言われた方もいらっしゃいました。後ろめたさと、責められたくない気持ちが混在していたそうです。

 

⑤ 本音を話せるようになったとき。正直になれたきっかけやそうさせてくれたものは何か。

隠し通すのに限界を感じ本音を話せるようになった、というお話があがりました。気持ちが前向きになったこと得、ネットやゲーム以外の悩みも他人に相談できるようになったとお話されていました。

他にも、本音が話せるようになるまでにはだいぶ時間がかかった…と振り返られる方もいらっしゃいました。そんな中でも一部の人には少し話すこともあったそうで、ある程度信頼関係のある人がいたことがきっかけになったとお話されていました。

 

 

以上が、今回のミーティングでの内容を一部抜粋したものになります。FiSHのミーティングでは「言いっぱなし・聞きっぱなし」を大切にしており、誰かがアドバイスをしたり、意見を述べたりすることもありません。だからこそ、個々がじっくりと振り返ったり、見つめ直したりする時間がうまれるのだと思っています。とは言っても、本音を紡ぎだせるのは、毎回の参加者の方が作って下さる温かな雰囲気のおかげです。ありがとうございます。

 

これからも、FiSHの活動がますます広まっていきますように。必要としてくださる方に届きますように。発言をせず、見学のみの参加も受け付けております。以下の申込フォームからぜひお申込みください。みなさんのご参加、お待ちしております!

 

次回のミーティングは9月5日(日)16:0018:00です。お申込みはこちらから! 最後までお読みいただきありがとうございました。

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