ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

10月17日 ミーティングレポート

みなさんこんにちは、ベニエです。今日は、10月17日に行われたミーティングレポートを公開します。

 

今回のアイスブレイクは、「もうすぐハロウィン!してみたいコスプレと好きなプチプラお菓子」でした。そして記事の執筆を先延ばしにしていた間に、ハロウィンが過ぎ去ってしまった…。更新が遅くなってごめんなさい。

 

今回のミーティングでは、初参加・リピーターの方ともにたくさんの方が参加して下さり、自己紹介とアイスブレイクの時間がいつも以上に充実していたように感じました。

FiSHのミーティングでは、最初の自己紹介の時間に、参加の経緯と近況について少しシェアする時間を設けています。どのようにしてFiSHに辿り着いた(流れ着いた?) のか、参加してみようと思ったきっかけは何だったのか、当事者の方や支援者の方、運営メンバーと立場はもちろんのこと、年齢や置かれた状況もそれぞれですが、みなさんがフラットに参加できる雰囲気作りを大切にしています。もちろん、チャットのみでの参加も可能です。

 

それでは、冒頭の紹介はここまでにして、早速トークテーマに行ってみましょう!

 

 

① 自分の経歴について、自分は何を求めている?今の状況をなぜ変えたい?

② どういったときに減らせているか、落ち着いているときはどんなとき?

 

今回は、たくさんの方が参加し発言をして下さったため、取り上げたテーマは2つでした。どのような内容が語られたのか、一部を抜粋しながら紹介していきます。

 

 

① 自分の経歴について。自分は何を求めている?今の状況をなぜ変えたい?

当事者の方が、依存症に至るまでの経緯や現在の状況など、自身の経験談を話して下さりました。依存になったきっかけとしては、「通信制高校の入学」や「仕事の影響で適応障害だと診断され、休職中に時間潰しのためにゲームを始めたこと。」、「コロナ禍の影響により仕事が無くなりゲームにハマったこと。」、「子どもの頃からゲームが大好きで、友達とコミュニケーションをとるのが苦手だったため、学生時代バイトやゲームに逃げていたこと。」など、様々でした。暇な時間を埋めるため、現実逃避のために始めたゲームだったが、気づけばやめられない状態になっていた、という方が多かったように感じました。

 

次に、今の状況をなぜ変えたいと思っているのか、変えたいと思ったきっかけなどを交えて、お話していただきました。ある方は、「最初はやりすぎていても楽観的だったが、気づけば取り返しのつかない状況になっていた。当時興味のあった分野について勉強ができないのはまずい。このままだと社会人になれない、自分がやりたい勉強をするためには今のままじゃだめだ、と思うようになったのがきっかけだった。」とお話されていました。またある方は、「国家試験に向けて勉強を進めながらも、ゲームに依存してしまっている。オンラインゲームはバトルやイベントの時間が決められているため、それに合わせて生活している状況。ゲーム自体をやめることはできないと思うので、ゲーム中心の生活から、息抜きとして楽しめる段階にしたいと思っている。」と現在の状況と目標を交えながらお話して下さりました。「課金に使っていたカードを家族に管理してもらったり、はさみを入れたりすることで、自分で使えないようにした。忙しい職場に転職し仕事が忙しくなったことでゲームに割ける時間がなくなり、給料もあがり自信がついた。今までゲームに求めていた承認欲求がばかばかしく感じるようになり、依存から脱却することができた。」と自身の経験についてお話して下さった方もいらっしゃいました。

 

また、私が印象に残ったのは、ゲームへの課金についての経験談でした。「妻に隠れてゲームをするようになり、最初はばかばかしいと思っていた課金も、一度手を出すと辞められなくなった。1,2ヶ月でどん底まで、半年で200万円以上使った。ガチャが更新されるとやらざるにはいられない。自己嫌悪のループにハマり、嫌で仕方がないのだけれど大金を使ってしまう。今振り返っても、何であんなことをしてしまったのだろうと思っていて、その原因を知りたいと今でも思っている。」と自身の経験について、そしてその時感じていた気持ちについて、詳細にお話して下さりました。辞めたいという意志や自身の行動に対して後悔する気持ちがありながらも、やめられない、コントロールが効かなくなることが、依存症の苦しさであり、回復を難しくさせる大きなポイントなのではないかと改めて感じさせられました。この方は、お話の最後に「家族を大事にしたり、仕事で上を目指したりしながら、自分を認められる自分でありたいと思っている。」とおっしゃられていました。

 

依存の深刻さや悩みの程度を比べることが目的ではありません。苦しさや生きづらさは、比べられるものではないからです。ただ自分の状況を客観視する時間、そして他の方のお話に耳を傾けることでより自己理解が深まる時間、そんな時間が作り出せればといつも思っています。

 

 

② どういったときに減らせているか、落ち着いているときはどんなとき?

2つ目のテーマは、「ネットやゲームの時間が減らせている時、依存傾向が落ち着いているときはどんな時?」というものでした。

ゲームのことを忘れてしまうほど他に熱中しているものがある時、日常生活のストレスが少ない時、生活リズムが整っている時、といったお話があげられました。自律神経が整うようスマホを使用する時間帯に気をつけながら、体調管理にも気を配っているという方もいらっしゃいました。生活リズムを整えることとも関連しそうですが、身体の健康は心にも大きな影響を及ぼすのだと感じます。

 

他にも、「ゲーム依存の悩みが話せる場があることが、自分の気持ちを楽にさせている。」「ゲーム依存から脱却して4年だが、初心に戻れるので今でも自助会に繋がっている。」とお話された方もいらっしゃいました。同じ悩みを共有できる場・吐き出せる場があることが支えになることも多いようです。大袈裟かもしれませんが、FiSHもそんな場であれたらと思っています。

 

 

以上が、10/17のミーティングレポートになります。こんなテーマを扱ってほしい、こんな悩みがある…等があれば、ぜひお申込みの際にFiSHまでお伝えいただければと思います。それでは今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次回のミーティングは117日(日)16:0018:00です。ミーティングを円滑に進めるためにも、フォームからのお申込みは2日前に締め切っておりますのでご了承下さい。

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