ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

ネット以外の時間の使い方 ~うずぽん編~

どうも皆さん、おはこんばんにちは!

うずぽんです。

例え8月が終わろうと、

まだこの夏を諦めはしない私です。 

 

ベニエからブログリレーのバトンが回って来まして、

「とんでもねぇ待ってたんだ」

と、我が執筆の腕をゴリゴリ鳴らしながら、テーマを確認いたしますと…

 

「ネット以外の時間の使い方」

いやぁ、食う寝る以外はネットとゲームに費やす10年を過ごした、

この私に、そのテーマでバトンを渡して来るかね、そうかね。

 

食う寝る以外でネットしていない時間、

はぁ~~~(溜め息)

そんなもん・・・・・・あったわ、読書

<目次>

 

ネット・ゲーム依存症の当事者が読書とな?

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この7・8月で読んだ本、これぽっちでも私には大躍進

わかる!わかるよ!

「どうせ如何にも回復してるんです私アピールしたいんやろ?」っていうね、

 

ああそうさ、読む文字と言えば、

ゲームの攻略やテクニック情報、

動画のコメント、SNSの投稿

そんなのばかりだった私が、読書をだなんて…

 

読書をだなんていたすきっかけがあったのですよ

何事もきっかけなのよ。

そうでもないと、流石にゲームは辞めた私でも、

読書なんて粋なこと、そうそういたしませんよ。

 

読書のきっかけ

簡単に言うと、本を薦めてくれる友達がいたのです。

ただそれだけじゃさ、まだそんな簡単に読もうてならんよね。

 

そこでだ。その友達というのがだね、

お利口さんのFiSHブログには書くのを憚られる

とある沼にいい感じにハマっていらっしゃる

(依存症とかじゃないよ)

お友達となると、

 

どういう本を読んでいるのか、

その本からどんな影響を受けていそうなのか、

ものは違えど私も沼に浸かって来た

沼フレ()として気になるやん?

 

それで本を読んでみる気になったのと、

シンプルに

スマホいじってるより、本読んでる方がモテそう

 

という、自分で書いてて自分が情けなくなる

が、そういう気持ちも大事だと思う

実にしょうもねえ動機で始めた読書ですが、

 

大事なのは、

薦めてくれた本がね、

とっても面白かったのと、

 

本を読むのが嫌いではないように

育ててくれた両親に感謝ですね。

この2点は大きいなあって思う。

 

なので本当に読んだことの証明と、

ただやりかたかったという理由で、

ちょっとした読書レビューを

 

うずぽんの読書レビューのコーナー

1冊目:「i」西加奈子 (ポプラ文庫)

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「この世界にアイは存在しません。」--本書より引用

この文を読んで、皆さんは何を思うだろうか、

アイとは何だろう?本当に存在しないのか?

存在の否定ってのは、どんな形であれ突き刺さるものがある、

なにを以て、己(i)を示すか、愛を示すか、

それを芯に問いかける小説でした。

 

友人が最初に薦めてくれた本。

読了後、長々とLINEで感想を送ったのを思い出す。

読み進めるには軽くねえけど、強さをもらった本だった。

 

2冊目:「本当の戦争の話をしよう」ティム・オブライエン(著)/村上春樹(訳) (文春文庫)

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本当の戦争の話というのは、戦争についての話ではないのだ。絶対に

--本書より引用

引用文だけで私のレビュー文は十分。

そして訳がまたいいんだなぁ、メロウだねぇ。

まあ読んだら分かるよ、私が言いたいことが。

 

友人に、お返しに本を薦めるために読み返した愛読書。

たまに私が真面目な文を書くときは、

この本の影響を大いに受けてるんだろうなと思う。

 

3冊目:「君と夏が鉄塔の上」賽助 (ディスカバー文庫)

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この京北線の送電線は、

帆月が引っ越す先にある鉄塔の送電線と繋がってるんだよ 

--本書より引用

「夏をしそびれた」そんな気持ちへのカンフル剤

読んでて蝉の声や夏の日差しが思い浮かぶ、爽やかな小説です。

中学生の夏休みを疑似体験させてくれます。

 

作者が、私の好きなゲーム実況者だからという理由で買った本。

こういう夏を過ごしたかった」っていう気持ちを、

小説の登場人物達に託しつつ、見守るような、

ぼくのなつやすみ」っていうゲームを夏にやりたくなるのは、

こういう気持ちなんだろうなぁ。

 

4冊目:「大泉エッセイ」大泉洋 (角川文庫)

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御存知 大泉洋さんのエッセイ

実にしょうもない話、ちょっと姿勢を正して読む話、

言ってしまえば、どこにでもある有名人のエッセイ本なのですが、

私は「水曜どうでしょう」が大好きなので、

ファンとしては、嬉しい内容でした。

 

息抜きにサクッと読めて、笑えるのは、

1冊目・2冊目のようなヘビーな話も読んでいる時に、

ちょっと休憩所になってくれて良かった。

 

5冊目:「ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ (新潮社)

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さんざん手垢のついた言葉かもしれないが、未来は彼らの手の中にある。世の中が退行しているとか、世界はひどい方向にむかっているとか言うのは、たぶん彼らを見くびりすぎている。 --本書より引用

スティグマ(社会的烙印・偏見、負のレッテル)」という言葉がある。

年を取るにつれ、色んな知識や経験をして、それを積み重ねて

価値観ってやつを人は身に付けていく。

 

でもそれに囚われちゃいないかい?

あんたのその知識や経験は、

世界をいい方向に向かわせてているかい?

 

この本に登場する子どもたちから感じたのは、

彼らはぶち当たったそれぞれの現実に対して、

大人よりもよっぽど現実的だなと思った。

 

すぐに答えを求めて、決めつけたがっているのは、

よっぽど大人たちの方であるんだと、

彼らのエピソードが教えてくれる。

 

これも友人が薦めてくれた本。

小気味いいテンポで進んでいく、

「ぼく」と「母ちゃん」の会話が、

すごく私は好きで、すぐにお気に入りの一冊となった。

 

 6冊目:「説教したがる男たち」レベッカ・ソルニット(著)/ハーン小路恭子(訳) (左右社)

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生きのびるだけでこんなに大変でなかったら、

どれほどの時間とエネルギーをほかの大事なことに使えるか、

考えてみてほしい。 --本文より引用

 圧倒される本だった。

その事実に、そしてそれを本当は知っていながら、

理解をしていなかったことに。

 

先日、FiSHのメンバーで約1年ぶりに集まる機会があった。

その時、あるメンバーがちょっと買い物があるとのことで、

夜も遅かったので、私は付いて行った。

 

恐らく、そのメンバーが男性だったら、

私(男性)は、一人でも大丈夫だと思って、

付いて行かなかったかもしれない。

 

どうして女性が夜中に一人で出歩くことが、危険なのか。

私は、その事実を受け流していた、当然のこととして。

 

でも、それは当然ではないと、

如何に恐ろしいことであるのかと、

この本に気付かせてもらった。

そしてまた気付いただけで、終わってはならないことも。

 

1つ前で紹介したブレイディみかこさんの本の中に、

この本について触れられていて、

タイトルが気に入ったので購入。

 

私は読んでて終始笑えなかった。

性を問わず、必読の本だと思う。

自分の中のスティグマの恐ろしさに身震いした。

 

7冊目:「僕らはそれに抵抗できない」アダム・オルター(著)/上原裕美子(訳) (ダイヤモンド社)

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忘れないでください。ピクルスになった脳は、

2度とキュウリに戻りません

--本書より引用

一度他の記事で紹介したこともある、

fish-net-game-addiction.hatenablog.com

 私が何度も読み返している

行動嗜癖に関する本。

どうやってむこうは、依存させようとしているか

それがよ~く分かる本。

 

この本に書いてあることが、

全てが正しい訳ではないのだろうけど、

データとして出た事実には、力があるね。

 

私みたいに、ネット・ゲームといった行動に依存した人には、

けっこう必読に近いんじゃないかな。

これより良本があるんだろうけど、

これしか今のところ知らんのでね。

 

ネットの時間の方が多いのよ

いかがでしたか?

ちょっとは気になる本ありましたか?

 

因みに、私の先週のスマホのスクリーンタイムは、

平均4時間41分

先々週の7時間2分に比べてえらく下がりました。

 

なぜ下がったのか?

代わりにパソコンを使っていた時間が長かったからです

そんなにやることが劇的に変わることなんて、

人間そうそうないですよ。

 

 私は、スリップしないためとか、

そんな高尚な気持ちで読書していることは0なのです。

面白くねえなあって、読書中にスマホいじってることも

ふつ~にある。

 

ネットしててもいいじゃない。

あくまで楽しんでいこうや、

好きな時に、読みたくなったら読む。

んで眠たくなったら、寝る!

 

そんな感じでいいんじゃないでしょうか、

まとまらんなぁ~。

以上、私、うずぽんのネット以外の時間の使い方でした~。

 

次のバトンは、まーちゃんよろしくね。

 

 

FiSH:うずぽん