ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

【随時更新】参考URL・BOOK厳選集【ネット・ゲーム依存症専門仕様】

どうも皆さん、こんばんにちは!

うずぽんです。

 

この記事では、

ネット・ゲーム依存症や、それに近い問題を抱えている方へ

参考となる情報をまとめています。

「ASK認定 依存症予防教育アドバイザー」として、

(何それ?って思われると思うので、↓詳細はこちら↓)

ASK認定 依存症予防教育アドバイザー【特設サイト】

 

 約10年のネット・ゲーム依存症経験をちゃんと活かすために、

紹介する文献やサイトは、全て私が読んだ、目を通したものであり、

団体さんの方も、実際に私がお会いした方が、携わっておられる団体さんに絞っております。

※なので正直ネットで調べた方が他の情報がもっと出ると思いますが、

この記事では、私から見た信頼性を第一にして紹介したいと思います。

 

それでは参考サイトや文献をご覧ください。

※最終更新日2021/10/09

※紹介しているURLや文献は全て、あくまで筆者の主観に基づいたものです。

合う・合わない等の判断は読者様にお任せします。

 

1.依存症とは?

まずは依存症であっても、なくても

依存症とは何であろうか?

それを理解するのがスタートです。

 

とにかくこれを見てくれ

www.ted.com

世界トップレベルのプレゼンが聞けるTEDの、

依存症の本質について説明されている動画です。

人生で絶対無駄にならない14分32秒、まずはこちらをご覧ください。

 

筆者(うずぽん)は、どこぞのどんな大先生・著名研究者の本や講演より

この動画が依存症の理解に人生で最も役に立ちました。

何度も見返した動画です。

 

お急ぎの方へ

コンパクトで、なおかつ日本語で分かり易いのは、こちら

youtu.be

せやろがいおじさんが

カップラーメン作ってる間に教えてくれます。

 

内容はTEDのものとは違いますが、

依存症の本質を短くもしっかり捉えておられる動画です。

 

漫画もあるよ

www.izonsho.mhlw.go.jp

出典:Ⓒ三森みさ『母のお酒をやめさせたい』

 

厚生労働省さんの依存症啓発漫画です。

作者の方含め、依存症やACの当事者や、その問題に取り組む人たちが、

自身の経験を通して伝えたいことが詰め込まれたものです。

ちゃんと飛ばさずに最後まで読んでいただけたら、

依存症のリアルがご理解いただけると思います。

 

 

2.ネット・ゲーム依存症について

インターネット依存度テスト

IAT(インターネット依存度テスト) | 依存症スクリーニングテスト | 病院のご案内 | 久里浜医療センターkurihama.hosp.go.jp

現状把握のツールとして、一度やってみてください。(私は42点でした。)

ここで70点以上だった方、冗談ではなくちゃんと病院行った方がいいですよ。

「いやそんな深刻じゃないだろ。本気出せば何とかなるだろ。」

って、私も思っていました。それで回復何年も遅らせることになりました。

病院行ったからといって治る問題でもないし、行く行かないは本人の自由です。

ただ体の病気と一緒で、ちゃんと治療しないと悪化する可能性高いですよ。

という話です。

 

ネット依存症のことがよくわかる本

www.amazon.co.jp

タイトルそのまんまの本。

ネット・ゲーム依存症を理解するには最適解みたいな本です。

あれこれ読むよりこれが一番分かりやすくてすぐ読めます。

 

ちなみに著者は、

ネット・ゲーム依存症の文献となれば、どこでも名前が出てくる

久里浜医療センターの樋口進先生です。

世間じゃあれこれ言われておりますが、

ネット・ゲーム依存症を恐らく日本で誰よりも長く治療・研究し続けている人の本を

1回読んでみるのは悪くないと思いますよ。

 

NHKハートネット

www.nhk.or.jp

  番組で放送されていたものをまとめている記事なのですが、

他の関連記事含め、依存症の当事者の心理状況、なぜやめられないのかについて等、

ネット・ゲーム依存症の実態が非常によくわかるものとなっています。

 

特定非営利活動法人アスク

インターネット依存とは|特定非営利活動法人アスクwww.ask.or.jp

ネットやゲーム依存によって、どのように身体や社会生活において害が及ぶのか、

またその予防やハマりやすいゲームの特徴について、

詳しく載せてくださっているのがこちらのサイト

 

「行動嗜癖」全体を理解する

www.amazon.co.jp

 ギャンブル・ネット・ゲームといった「行動」への依存、

行動嗜癖」がどのような仕組みで、

生活やビジネスに組み込まれているのか、

 

なぜ人はギャンブルやスマホにハマるのか

その仕組みについて書かれています。

分厚めですが、分かりやすくお勧めです。

 

 

3.相談先URLリスト(相談窓口・医療機関

ご自身や周りの方が依存症、またはそれに近い状況なら

まずは専門機関に相談してくだい。

依存症はれっきとした脳の病気なので、気合いとか意志の強さとかでは回復しません。

ちゃんと相談に行きましょう。

 

特定非営利活動法人アスク ゲーム依存症 相談先一覧

www.ask.or.jp

 こちらは、先ほど紹介したアスクさんが紹介している、

数少ないネット・ゲーム依存症の相談先のリストです。

このコロナ禍の中、営業時間や開催などが変更となったところも多いため、

それぞれ要確認です。

 

全国のネット・ゲーム依存症の病院リスト

kurihama.hosp.go.jp

おそらくネットで見つかる唯一の

全国のネット・ゲーム依存症の病院リスト

ネット・ゲーム依存症の病院なんてどこにあるの?

そう思われている皆さま、こちらでございます。

(私もお世話になった病院がいくつか・・・)

ネット・ゲーム依存症は、まだ依存症の分野では新しく、

専門的に治療を行っているところは少ないですが、

アルコール依存症などの依存症治療を以前から行っているところが、

割と良さげだと聞きます。

でもまずは、とにかく近いところを探してみてください!

病院行ったら一発で回復!なんてことはまずあり得ないので、

色々と試してみてください。

 

精神保健福祉センター・保健所を探すなら

www.ncasa-japan.jp

厚生労働省とすぐ上の久里浜医療センターによる

公的機関な依存症対策サイトです。

が、

ネット・ゲーム依存症の 情報はまだ載っておりません。

ただ全国の精神保健福祉センターもしくは保健所がとっても探しやすいので、

上の病院へのアクセスが難しいという方は、

こちらで相談先を探してみるのも良いと思います。

 

一般社団法人グレイスロード

gracelord.jp

私と同期アドバイザーで、ネット・ゲーム依存症の当事者でもある方が、

相談対応をされています。

 

電話・メールで相談できるとのことなので、

病院・保健センター等に行くには、ハードルが高いという方は、

一度相談されてみては?

 

最初はどこも行きにくいかもしれません。

「ここに行くほど深刻なのか?」と思われるかもしれません。

が、その考えが一番依存症の予防と回復を遠ざけてしまいます。

(否認して回復遠のくのは、依存症あるあるなのでね。)

 

先ほども述べましたが、状況が良くないなら

ちゃんと行きましょう

依存症は厄介な病気です。

生半可なことでは回復は続きません。

 

「依存症回復はまず足で稼げ」

私の昔主治医だった先生のお言葉です。

行ってみて「ここは合わないな…」って思うことも普通にありえます。

でも何回か通ってみたり、それでも駄目なら次を探しましょう。

 

とにかく動かないと、そし何処かと繋がり続けないと、

ゲーム辞めても、ネット回線解約しても、

依存症の根っこの原因と向き合わないと、

 

例えネット・ゲームからは離れられても、

また別のものに依存する可能性が高いままです。 

しつこいと思われるかと思いますが、ガチな話です。

 

 

4.家族の方へ

ネット依存家族会

kurihama.hosp.go.jp

病院の他に、家族の方向けのグループがあります。

 

久里浜医療センターが、家族会を月1で開催されています。

病院へのアクセスめっちゃ悪い(元入院患者の私見)ですが、

行く価値は十二分にあると思います。

 

ネット・ゲーム依存家族会(ギャンブル依存症問題を考える会)

scga.jp

ギャンブルだから違う!なんて思わないでください。

ネット・ゲーム依存症の家族会も開催されています。

そしてギャンブル依存はゲーム依存(特に課金の部分)と通ずる部分も、

同じ行為への依存として多いです。

 

全国的にネット・ゲーム依存の自助グループも家族会も、

まだまだ少な過ぎるレベルなので、自宅から通える範囲にないかもしれません。

その場合は、ギャンブル依存や他の依存症の自助会・家族会に参加してみることもお勧めします。

 

普段の家庭ではどうしたらいいだろう?という方へ

とどけるプロジェクト

www.covid19-accessibility.com

家族の方は、何度でも読み返しましょう。

ここのサイトは、けっこう為になる情報の宝庫です。

依存症の当事者・専門家問わず、プロフェッショナルの方々が、

経験を凝縮して、ありがたい記事を書いてくださっています。

頼りにしてください。

ちなみにFiSHは、ここの自助グループ運営ガイドを参考にしています。

 

ここで私の家族の話を少し、

私の母は、ネット・ゲーム依存症の家族会なんて殆ど無かったころ、

全国あちこちの依存症の自助グループ、家族会に参加して、

大学の単位も取らず、ネット・ゲームばかりの私のために必死に頑張っていたみたいです。その母のおかげもあり、今何とか回復を続けている私がいます。

全てのご家族の方へ、一人で悩まないでください。

使い古された言葉ですが、依存症から一人で回復した人を聞いたことがありません。

家族も同じなのです。色んな人と繋がって回復してください。

また家族会を開かれているという方は、ご連絡いただければ幸いです。

 

 5.自助グループ

自助グループって何?って方はこちらを

自助グループ | e-ヘルスネット(厚生労働省)

ネット・ゲーム依存症となると、まだまだ全国的にも少ないのですが、

先ほど紹介したこちらを参考にしてください。

ゲーム依存症 相談先一覧|特定非営利活動法人ASK

 

FiSH

fish-net-game-addiction.hatenablog.com

いきなり出しゃばりますが、

ネット・ゲーム依存症がメインのオンライン自助グループなら、

うちが一番最古参なのでは?と一応自負しております。

(まだ活動期間1年ちょいですけどね)

合う合わないはあると思いますが、参加していただけたら嬉しいです。

 

依存症オンラインルーム

www.ask.or.jp

オンラインで参加できる自助グループです。

ここの"Room NG"がネット・ゲーム依存症が対象のグループです。

アドバイザー資格を持つ人が運営者として、情報交換しながら運営を行っております。

私、うずぽんが一応代表やってます。

 

日本一参加しやすい自助グループ

mimorimisa.com

LINEのオープンチャットでやってる自助グループです。

自助グループは初めてって方にも、

すごく参加しやすいかと思います。

先ほど紹介した漫画の作者であられる三森さんと、

私含む自助グループ経験者の方々が運営されています。

 

オンライン自助グループの開催情報

www.covid19-accessibility.com

 

オンラインで様々な自助グループがあるのですが、

それをひとまとめに紹介してくださっています。

今のところネット・ゲーム依存症を対象としたグループは、Room NGとFiSHだけですが、合わなかった方は他のグループへも参加してみるのがいいのかなと思います。

 

 

6.最後に

ここまで読まれた皆様、

ネット・ゲーム依存症は、依存症としてまだ新しく、

未だ治療においても研究が進んでいる最中の分野です。

自助グループや家族会も少ないと言わざるを得ない現状です。

 

その中で1つ、私が確信して言えることは、

依存症の回復に最も必要なのは、人と繋がることです。

ネットやゲームを辞めることも大切ではあると思います。

しかし、それでも表面的な解決にしかなりません。

 

何かに依存しなければならなかった、

そうしなければ生きていられなかった心は、

いきなり今まで頼りにしていたものを取り上げられれば、窮地にいたります。

 

支えてくれる仲間が必要なのです。 

自分を支えてくれる存在を多く持てば、

何かに病気となるまで依存することは、

なくなるのではないでしょうか?

 

だからこそ、動いて欲しい。

勇気を持って欲しい。ちゃんと行って欲しい。

 

そしてFiSHとして

正直に言います。情報をください

我々も手探りです。分からないことだらけです。

「孤立の病」と言われる依存症

我々も独りにならないように、もっと繋がっていきたいのです。

そしてお互いを支える仲間でありたい。

 

この記事が少しでも、あなたの人生の役に立ちますように!

そして全国の仲間が少しでも繋がるきっかけとなりますように!

 

~逃がさないで 逃げないで 胸の痛みと手をつないで 明日を迎えよう~

B'z 「Wonderful Opportunity」

作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

 

 FiSH:うずぽん