ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

2月7日イベントレポート

みなさんこんにちは、ベニエです。2月ももう後半ですね。日々の過ぎ去る早さに焦ることもありますが、小さなハッピーを大切にしながら毎日過ごせていけたらな、なんてことを考える日々です。今日は、2月7日に行われたミーティングのレポートを公開させていただきます。

 

今回はバレンタインデー前と言うこともあり、チョコレートをテーマにしたアイスブレイクを行いました。『まさに今、チョコを側に置きながらミーティングに参加中です。』といった参加者の方もおられ、想像を膨らませるあまりチョコレートが食べたくなったところでミーティングが始まりました。

 

トークテーマ】

①ゲームやネットを抑えるコツや工夫 

②あなたが自分の親だったらどうする?

③「回復」して一番良かったなと思うこと

 

①ゲームやネットを抑えるコツや工夫

スマートフォンのクリーンタイムで某SNSを1日15分、休日は30分と使用時間を管理している。

・顔出し実名でSNSを行うと、発言や投稿に抑制が効くように思う。

・やめていたゲームをやってしまった時は、自助グループに参加し気持ちを吐き出すことで、心を整理している。

スマートフォンを夜に金庫にいれ、翌朝まで取り出せないようにしている。

・ゲーム動画を見ると満たされるので、ゲームをやるのではなく「動画を見るだけ」にしている。

・コンセントタイマーをWifiの電源にセットし、6時~21時までに設定をしてコントロールをしている。

・ネット依存がきつかった時を思い出し、あの辛い時には戻りたくないと考えることで、動機を思い出すようにしている。

・今日もゲームをやりすぎた、やめられなかったと思うと、自分を責めてどつぼにはまってしまう。ゲームをやるにせよやらないにせよ、罪悪感を持たないように、ポジティブな気持ちでいられるように気をつけている。

 

皆さんが出して下さった工夫が多様だったので、全て紹介させていただきます。電子機器から距離をとったり、使用制限をかけたりと物理的な環境を整え、使いすぎないようにされている方が多い印象でした。「全くやらない」ではなく、1日〇分と時間を決めたり、動画だけは見るようにしたりと、スモールステップで工夫をすることが大切なのかなと感じました。

 

②あなたが自分の親だったらどうする?

次は、もしあなたがネットやゲームにはまっている(はまっていた)自分の親だとしたら、本人にどんな関わりができるだろう?というテーマで考えました。

 

自身の経験をもとに、自分が親から言われて嬉しかった声掛けや、反対に、こんな関わり方が嫌だったという意見などがあげられました。

・子どもをどうにかしようとするのではなく、子どもと自分との距離をある程度置き、変わるか変わらないかはその子次第だと割り切らないと、もし僕が親だったらおかしくなってしまうと思う。

・相手ではなく、あえて自分のことを見つめ直してみる時間をとる。

・子どもに介入しすぎても、しなさすぎても良くない。正解はない問題なので非常に難しいが、一人で悩むのではなく、他の相談先と繋がることが大切だと思う。

ある程度時間が経過したからこそ、客観的に自身の経験・体験を振り返られるテーマであったように感じます。「明日出かけるぞ」と依存症の話は一切ださずに外出に誘い出し、普通に扱ってくれた父親の一言は今でも覚えている。そんな体験も語られました。「家族」という関係だからこそ、相手の幸せや成長を願うのは当然のことだと思います。しかし同時に、「家族」ならではの距離感、関係性の難しさがあるのも事実です。もし自分が親だったら…と考えながら、私もみなさんの意見を聞かせていただきました。

 

③「回復」して一番良かったなと思うこと

周囲の人に対して誠実な関わり方ができるようになり、感謝をするようになった、という意見や、人に弱音をはいてもいいんだなと思えるようになり、周囲の人の助けを受け入れやすくなった、といった意見があげられました。この経験があったからこそ、人と気持ちを分かち合う豊かさを知ることができた、といった前向きな意見もあげられました。

 

以上が、今回のミーティングの内容の抜粋になります。FiSHのミーティングでは、前向きな気持ちでミーティングが終えられるよう、テーマの内容だけでなく、取り上げる順番にも気をつけながら進めています。今回は、テーマを参加者の方からその場で募り、そのテーマでミーティングを進める、という形態にもチャレンジしてみました。ミーティングに参加してくださった全ての方が、何か一つでも得られるものがあったらいいなという思いで行っています。上手にまとめられたかは分かりませんが、ここまで読んで下さりありがとうございました。

 

次回のミーティングは2月21日です。音声なしのチャットのみ、発言なしの見学での参加、ご家族の方の参加も受け付けておりますので、ぜひ以下のURLよりお申込みお待ちしております。

 

URL:https://forms.gle/FZnPNWL49F3ze5Lz6

 

※毎回のイベントレポートに記載しているイベント中の発言は、公開前に発言者の方にご確認及び掲載許可をいただいております。許可なく勝手にアップすることはございませんので、ご安心ください。

 

 

1月24日イベントレポート

皆さんこんにちは,よっちゃんです!

 

まだまだ寒い日が続いていますが,みなさま体調等大丈夫でしょうか?

この時期は大学が試験期間で入講禁止の為,勉強場所が見つからず(家では遊んじゃうので…)やる気の維持に必死な今日この頃です。

 

今回は,先週実施しました1月24日のミーティングレポートになります。

 

アイスブレイクのテーマは「冬にこそ行きたいこと」でしたが,「だらだら過ごしたい」や「旅行(温泉など)にいきたい」といった意見が多かったですね。

 

トークテーマは

1.「ゲームをわかってくれない」の「ゲームをわかる」とは?

2.「やりすぎてしまう」という認識について

3.やりすぎないためにtips (普段気を付けていることなどなど)

4.周りの人が支えになったという側面(声掛けなど)

5.5年前の自分を振り返って

 

以上の5つでした。

 

1.「ゲームをわかってくれない」の「ゲームをわかる」とは?

 

「ゲームは悪いもの」という認識があるかないか,ゲームに夢中になった経験があるかないか,好きか嫌いか,といった認識のずれがある人との会話などで,「ゲームをわかってくれない」という感覚が生じるのかなと,皆さんの意見を聞いて感じました。

 

ゲームのやりすぎて学業がおろそかになったり,睡眠不足になったりすることは問題ですが,息抜きでゲームしているところに「ゲームばっかりやって」と言われたらゲーム自体が悪いことみたいに感じてしまうのかもしれません。

 

抽象的で,なかなか難しいテーマだったのですが,いろんな意見が出ていたと思います。

 

2.「やりすぎてしまう」という認識について

 

○○時間やったからダメ,といった認識ではなく,「体調崩すまでやった」「決めていた時間を過ぎていた」「やりすぎて予定がくるってしまった」といったゲームをすることで心や体に悪影響をきたした場合に「やりすぎた」という認識が生じるようですね。

これは人によっても基準が違うので,なかなか難しいところだなと思います。ある人には問題ない量でも,別の人にはやりすぎたと感じてしまいますもんね。こういった違いも,テーマ1の「わかる・わからない」に関係しているのかなと思います。

 

3.やりすぎないためにtips (普段気を付けていることなどなど)

 

皆さんの意見の共通点としては,「予定をしっかり立てる」や「リラックスする時間をつくる」といったネット・ゲーム時間のコントロールでしたね。

一方で,やはりそのコントロールが難しいという意見も多く,その対処法として「コントロールできた時,できなかったときの記録をとる」や「コントロールのハードルを一気に上げすぎない」といった意見がありました。

 

4.周りの人が支えになったという側面(声掛けなど)

 

「頑張ってるね」や「よかったね」といった励ましの言葉が支えになっているという意見が多かったですね。それから,「自分と同じように,ネット・ゲームの使い方で失敗してしまった人の意見」も支えになるといった意見もありました。改めて,FiSHの活動をしていてよかったなーと感じる一言でした。

 

5.5年前の自分を振り返って

 

こちらは,今私たちメンバーがブログリレーでやっているテーマを入れてみました。

「あんまり悩まなくていいんだよ」といったアドバイスもあれば,「『いったん止まって』って言いたいけど,多分当時の自分は聞かないと思う」といったあらためて振り返るからこそ,冷静に過去の自分を見られるような意見もありました。

 

 

今回は抽象的なテーマや,過去を振り返るテーマが多かったなかで,参加者さんにはたくさんの意見を出してくださいましてありがとうございました。

こういった,自分の経験を深堀りする話も他の参加者さんにも良い影響があるのではないかなと思い,設定した次第です。

 

 

報告は以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

次回ミーティングは2月7日の17:00-19:00となります。

どうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

 

 

5年前の自分へ ~ベニエ編~

みなさんお久しぶりです、ベニエです。「5年前の自分へ」というテーマのブログリレー、今日は私が執筆させていただきます。

 

みんなの記事のレベルが高く、震えつつも、半分書いたところで中断していました。気づいたら2か月も経過してしまっていた…。(今年は更新頻度をあげることをここに誓います)下書きを読み返すと「ん?なんか違う…。」となったので、全て白紙に戻し、書き直すことに決めました。今の思いの丈を、ぽつぽつと綴ろうと思います。

 

5年前は、2016年。あの頃は大学生後半で、周りのみんなが教員採用試験に向けて勉強を始める中、私は進路迷走中の真っ只中にいました。あの頃は、一度しかない自分の人生を後悔したくないという気持ちが非常に強く、進路に悩みまくっていたような気がします。石橋を渡るために歩き出したいけれど、そこにとどまっていろんなところを叩き続けている、そんな感じでしょうか…?()

 

歩む道を悩めることは、幸せなことだと今なら思えます。しかし悩みの渦中にいたあの時は、何が正解なのかが分からず、なかなか歩み始められない、もやもやとした気持ちをずっと心に抱えていた状態でした。後悔するのが怖かったのかもしれませんし、まじめすぎたのかもしれません。

 

「滑走路は、長い方が遠くに飛べる。」

「人生に、転職や卒業はない。」

 

悩んでいた、ちょうど5年前にもらった言葉です。

いろんな人に支えられて、助けられて、今の自分ができあがっています。

 

 

あの時から5年が経過しました。5年前の自分にもし言葉をかけるとしたら、

 

やらんかったら何も分からん、やってみなきゃ分からん。やってみても分からん。

でも、動き出す前の時間は無駄じゃないし、その時間はほんまに貴重で、幸せな時間!

 

そんな感じでしょうか…?笑

やってみないと分からないことがこの世界に溢れているのと同じくらい、やってみても分からないこともこの世界にはたくさんあるような気がしています。でも、だからこそ人生って面白いし、動き出す前の時間や立ち止まって悩んでいる時間も、とても大きな価値があるような感じがします。その状況に直面している時に自分を肯定してあげることはなかなか難しいことですが、数年経って振り返った時に自分を認めてあげられる、そんな自分でいたいなーと思っています。

 

今日は124年ぶりの22日の節分。方角は南南東だとか。このブログを読んでくださっているみなさんが、心も身体も健康で過ごせますように☺🌟

 

次回のミーティングは、今週末の日曜日、2月7日17:00-19:00です。お申込みがまだの方は、以下のURLよりお申込みください。ご参加お待ちしております!

FiSHオンラインミーティング 参加申し込みフォーム (google.com)

 

 

1月10日イベントレポート

みなさんこんにちは、ピーチです!

あけましておめでとうございます😊

いかがお過ごしでしょうか?わたしは寒いのと、コロナとで家でぬくぬくしている日々です…でも最近少し時間ができて、細々とランニングを始めました。筋肉痛が少ししんどいですが、ゆるゆると続けられたらなと思っています。

 

さて今回は、新年1発目に開催したミーティングのレポートになります。

みなさんお正月はゆっくり過ごせたようでよかったです。(アイスブレイクは「好きなお餅の食べ方」でしたが、結構個性豊かな食べ方も見られました。)

 

トークテーマは

 

  1. 今年やってみたいこと(新年ぽい!)

 

  1. 暇、無気力との付き合い方

 

  1. コロナ禍での影響

 

の4つでした!



  1. 今年やってみたいこと

 

色々出てきましたね。みなさん去年の自分をきちんと受け止め、認めてあげながらも、今年はまたさらに頑張ろう、というような気持ちが感じられました。

 

自分の心を保ち、癒すためのいろんな手段を使って、去年より少し背伸びしてみよう、とわたしも改めて思いました。



新年の抱負ってなかなか1年を通して意識するの、難しいと思います。目標なんだから達成しないと意味がないという考えの人もいるかもしれませんが、まずはそれぞれが「こんなこと、頑張ってみたいな」と思うその前を向いている姿がすごく素敵だなと思いました。

途中で立ち止まってもいいと思います。自分のペースでまた今年も歩んでいきましょう😊



  1. 暇との付き合い方

 

年末年始、みんな今年はコロナの影響で例年とは違った過ごし方になっていたみたいです。用事がないと、だらだら過ごしてしまう、そんな自分に嫌気がさすといった声は、多かったですね。そして何かで時間、そして寂しさを埋めようとして、ネットやゲームにのめり込む、そういったことは、参加者の方以外にも多くの人に共通しているんじゃないかなと思います。

 

自分で自分の機嫌を取りかたを知って、自分の状態をきちんとコントロールできるようになりたいなとわたしも常々思っています。

 

 

 

  1. 無気力との付き合い方

 

また、時としてどうしても何をする気にもなれない時があるよね、という話にもなりました。わたしは、それだけ自分で気づかないうちに精神的な疲れが溜まっていたんだな、と最近割り切るようにしています😂

 

体の休息が必要なのと同じように、心の休息も必要なんですきっと…

 

いつも完璧じゃなくていい、たまにだらだらしたりぼーっとしたりもしていた方が人間味があっていいかな、くらいに頑張って思うようにしています。

 

 

みなさんにも、無気力のときにこういう風に考えている、ということを意見として出していただきました。

「人と話すことが大事」、「人と比べずとりあえずやってみる」などの意見が出ました。特にコロナの状況で、長期的な見通しが立ちづらいという中で、うまく気力を取り戻せるような工夫をこれからも考えていきたいなと思いました。





  1. コロナの影響はいかに?

 

ちょうど、また感染者数が増えている時期ということもあり、皆さんの周りでの影響を改めて聞いてみました。



「会いたい人に会わずに済んでいることもあり、人間関係を見直すきっかけになった」という声もあれば、

 

逆に「人と直接会えなくてエネルギーを他の手段で生み出さないといけなくなった」という声もありました。

 

また、「人との付き合いがオンラインで生じるようになり、価値観が合う人を見つけることが大事だなと思うようになった」という声もありました。




あとは、「ゲーム依存や家族の問題を見直すきっかけにもなった」

 

という声もありました。




新しい日常の中で、もちろん苦しいことはたくさんある中でも、皆さん前向きに捉えている部分もあるということを知れてよかったです。









以上になります!
だいぶ更新が遅れてしまいましたが、ここまで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました!😊

 

先日、1月24日のミーティングも終わったので、次回は2月7日の17:00-19:00になります!


みなさんどうぞふるってご参加ください!

FiSHオンラインミーティング 参加申し込みフォーム

 


また、ミーティング内容は無断で公開することはありませんのでご安心ください!

 

 

 

 寒い日が続きますが、皆様お気をつけてお過ごしください。

 

 

 

5年前の自分へ ~モンロー編~

新年、あけましておめでとうございます🎍

みなさん、元気にお過ごしですか?
お久しぶりです。モンローです(^○^)
今年もよろしくお願いします!!


では、さっそくブログリレーの「5年前の自分へ」を私も書かせていただきたいと思います。
文章で振り返るのは多分初めてなので、ちょっとドキドキしますが…😂


私は5年前は高3で、部活に打ち込んでいました。
私が所属していたのは吹奏楽部で、パーカッションを担当し、夏のコンクールに向けてほぼ毎日練習をしていました。勉強がおろそかになるぐらい…(笑)
でも、夏のコンクールは県大会金賞止まりでした。俗に言うダメ金。支部大会を目指してみんなで一生懸命練習していたつもりだったけど、そうではなかったのかなと、心にぽっかりと穴が開いた感じで、部活引退後、勉強に手がつかない日が続きました。
その時は甲子園のテレビ中継や、好きな番組、YouTubeを結構見た気がします。メディア漬け、そんな感じでした。
徐々に勉強に手がつくようになりましたが、結局受験まで間に合わず、希望した大学には合格できませんでした。何とか別の大学には入学しましたが、その当時は、「◯◯大学に行けないからもうダメ。引っ越しなんてしたくない、大学なんて行かなくていい。」と思うほど、病みました。今思うと恥ずかしいですが😅

5年前の部活引退後の私を一言で表すと、「病み期」でした。
その時の私は、自分の状況、選択など納得いかず、すべてが失敗だと思っていました。でも、今振り返ると、大学に入ったからこそ、たくさんの人と出会い、たくさんの経験を積み、徐々に自分のこれまでを肯定できるようになったのではないか、「過去の出来事すべてが今に繋がっているんだ」と思います。
FiSHのメンバーと出会い、今こうやって活動できているのもそうです。そして、今目指している職業も大学に入って経験を積めたからこそ、興味を持ち、なりたいと思えました。

5年前の私に言いたいことは「すべてが今後に繋がる必要な経験。乗り越えられてよかった。」ですかね(笑)
実は今年、乗り越えなきゃいけない壁が2つくらいあります。今5年前の私に言った言葉を忘れないで一年進んでいきたいです😌


長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


次回のミーティングは1月10日、日曜日の予定です。
以下のフォームから申し込みができます。

https://forms.gle/FZnPNWL49F3ze5Lz6

ご参加お待ちしております!


みなさんにとって、よい一年になりますように⭐

FiSH活動レポート ―2020年のまとめ―

みなさまこんばんは,よっちゃんです。

あと数時間で2020年も終わりということで,振り返りの意味も込めて今年の活動報告をさせていただきます。

 

↓以下報告書↓

 

1.はじめに

12月20日のオンラインミーティングもって今年の活動を無事に終了することが出来ました。まだまだできて間もないグループではありますが,今年の振り返りとして活動の経過等についてまとめましたので,以下に報告いたします。

 

 

2.活動の軌跡 (資料1)

 最初はメンバーの一人であるピーチの発案でこの活動企画が始まりました。日本でもコロナが流行し,外出自粛や学校や会社のオンライン化が進んでいたこともあり,「この環境下でネット・ゲーム依存の問題がさらに大きくなる可能性もあるかもしれない」と何かネット・ゲーム依存の問題を抱えている人の力になれることを使用ということで,協力してくれるメンバーで動き出しました。

 7月中旬には企画案がまとまり,広報のためのチラシ (資料2) も完成させ表立った活動を開始しました。来る8月9日に第1回のオンラインミーティングを実施し,少しずつですが手探りでより良い形での交流の場所作りを目指し月2回の活動を行ってきました。そして12月20日に10回目のミーティングを無事に終了し,半年ほどかけて活動も軌道に乗ってきたかなと思います。

 

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 資料1 2020年FiSH活動経過

 

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3.参加者の推移

 2020年はオンラインミーティングを計10回実施しました。参加者は始めたばかりの頃は少なかったものの,少しずつ参加者が増えてリピータの方(2回目以降の参加者)も多くなってミーティングの実施も安定してきました (資料3)。最終的に23名(のべ44名)の方に参加していただけました。参加者の属性についても,年齢は10代から50代まで,依存とのかかわりについても当事者を中心に,その家族や友人,依存に深くかかわっている方など,様々な方の参加がありました (資料4)。

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  資料3 実施回ごとの参加者数の推移

 

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  資料4 参加者の属性割合(参加者23名内での割合を示す)

 

 

4.ミーティング実施の効果(事後アンケートの結果)

 FiSHのオンラインミーティング終了後に参加者の方へイベントの感想等について簡易なアンケートを実施しました。アンケートには①イベントの満足度(1非常に満足~5非常に不満足)②今後もFiSHのイベントに参加したいか(1非常にそう思う~5そう思わない),③イベントやFiSHのことを他の方にも紹介したいか(1非常にそう思う~5そう思わない)などが含まれていました。

 10回分のオンラインミーティングの事後アンケート結果を集計したところ,イベント満足度についてはほとんどの方が「非常に満足」または「満足」の回答を,今後の参加意思,他の方への紹介意志についても「非常にそう思う」「そう思う」と回答した人が多く,10回のミーティングに一定の効果があったのではないかと思われます(資料5)。

 

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     資料5 事後アンケートの評価内容まとめ

 

 この他にも,イベントの感想について自由記述を求めたところ,「自分の生活範囲内にはFiSHのようなゲーム依存のミーティンググループがなかったのでありがたい」といった回答や,「子どもが依存症で,それを理解するために参加しました」,「気持ちをシェアできて良かった」といった回答があり,ニーズに合った活動ができていることがうかがえました。また,「皆様の共感的な頷きや表情がとても印象的だった」,「最後のトークテーマが前向きなものだったので,問題に注目するだけではなく,前向きな気持ちでミーティングを終えることが出来た」といった私たちFiSHが意識的に行っていたことが参加者にも届いていたことが分かり大変うれしく思いました。一方で,「嫌な過去を思い出してしまった」や「もう少し長く時間をとってほしい」等の要望も見受けられたため,来年以降の活動で改善していきたい(自由記述の内容は一部修正したものを紹介している)。

 

5.おわりに

 ミーティングに参加してくれた方々,広報に協力してくれた方々,FiSHメンバーのおかげで10回のイベントを実施することが出来ました。振り返ってみて,FiSHの活動が必要とされていることが分かりました。今後も参加者のみなさまがネットやゲームとよりよい関係を築けることを願っております。今後ともよろしくお願いいたします。

 

FiSHメンバー一同

 

PDFファイルのリンク↓

https://drive.google.com/file/d/1wxih6FDchtvjoN9WggmVd1FqvMhOIrdg/view?usp=sharing

12月20日 ミーティングレポート

こんにちは、ベニエです。大晦日ですね~。みなさんにとって、今年はどんな1年でしたか?せわしない日々だからこそ、こんなご時世だからこそ、自分のことをじっくりと振り返ってみる年末もいいかもしれません。私は田舎のカフェでぼーっとしながら、1年の振り返りと来年の抱負を書き留めておこうかなーと思っています。手書きの文字に残すって、意外といいかも☕

 

今日は、年内最後に行われた、12月第2回目のミーティングレポートを公開させていただきます。今回は年内最後だったので、「今年1年をふり返って」「来年に向けて」という2大テーマでミーティングを行いました。

 

① 今年一年をふり返って(ネット・ゲームとのかかわりの変化,生活の変化などについて)

・依存症の家族と離れた後は、自分がどのように生きていきたいのかを改めて考えた。そして今まで挑戦してこなかったことに挑戦し、自分がやりたい方向がやっと見えてきたかなという感じ。頑張れないときや具合の悪い時は誰かに頼ったり、一人前に働くというゴールを目指したりしなくても良いんだなと思うようになった。

・ネットやゲームの使用量を意識的に抑えていたり、FiSHのミーティングに参加したりしていたのもあり、昨年と比べ使用量は減った。しかし、コロナの影響で進学試験が延期になってしまい、家にいる時間が増えた。突然目標がなくなってしまったことで、その後1か月間くらいネットやゲームにがっつりはまってしまった。来月から始まる学校はオンライン授業なので、家にいることでネットやゲームをしすぎてしまわないようにしたい。後は、自分のことを振り返る時間を定期的にとっていきたい。

・コロナの影響でがっつり仕事がなくなった。その後ひきこもってゲームをしていたが、2か月くらい経つと残高がなくなり、心からゲームを楽しめない状況になっていった。一人でひきこもってゲームをするとまずいと感じたので、今は一人ではやらないように何とかやっている。実家から離れるので、来年からは自分の仕事だけで何とか頑張っていきたいなと思っている。

・コロナの影響で、自分にとって手綱のようだった宴会場のバイトがなくなってしまった。一方、コロナで良かったことを一つあげるとすれば、学校がオンライン授業になったこと。直接学校に行かなくて良いし、誰とも会わなくて良い。今はタブレットを持っているが、たまに動画を観たりしながら発散し、スマホのアプリやゲームはやらないようにしている。

・今年の半分は、画面の中の世界にどっぷり浸かりこんでいた。8,9月あたりから酔いがさめてきて、現実と向き合おうという気持ちになっていった。周りと比べて遅れをとってしまうと、何とかして取り戻さないといけない!と焦るのは自然なこと。本音を言えば、今すぐにでもハローワークに行って遅れを取り戻したい。でも、焦ることよりも、結果や事実には直接表れない問題の根っこの部分を冷静に振り返ることが大切なことなのかなと思った。問題の根っこの部分に向き合い、時間をかけて直していくことが大切だと思う。

 

来年に向けて

・カウンセリングや自助グループに繋がれた。自分の感情や思いを表現していいんだということに気づけて、今まで自分がいかにそれを表現せず心の中にしまってきたかということに気づけたことが、大きな変化。今まで、自分はゲームを辞められるはずだ、ゲーム障害のはずがないと思ってきたが、最近は病気であることが分かってきた。病気だから仕方ないという認識に変わり、以前に比べ自分を責めなくなった。今は1日の生活記録をつけゲームの時間を可視化・数量化できるようにしたことで、少しずつ減ってきている。これを続けていけたらなと思う。ずっと引きこもりがちで社会・他人との繋がりがなかったので、それを増やしていけたらと思っている。

・来年でるどうしてもやりたいゲームがある。まずはそれをやるだけやってみようかと思っている。これで最後だから、と言ってゲームをしてはまってしまう、というだめなパターンになるかもしれないが、とりあえずやってみようかとは思う。また最近では、自分の趣味をSNSで発信することで、同じ趣味の人と繋がる楽しさを感じている。ネット依存にならない程度にやっていきたい。

・自分に正直に生きていきたい。人に否定されたくない、いい子ちゃんでいたいといった理由から今までは目標をたててきたが、自分の欲望に基づいた、いい子ちゃんじゃない目標をたてていきたい。

 

今回のミーティングは、それぞれが自分自身とじっくり向き合い、お互いの話をじっくり聞き合う。そんな雰囲気がとても印象的でした。みなさんの発言の中から幾つかを抜粋し、掲載させていただきました。上手にまとめられたかは分かりませんが、読んでくださる方にとって、少しでも何か得るものがあれば嬉しいです☺

 

来年のミーティングのご案内です。FiSHは、安心して話のできる場の提供を目指しています。音声なしのチャットのみ、発言なしの見学での参加、ご家族の方の参加も受け付けておりますので、ぜひ以下のURLよりお申込みお待ちしております。1月は日程が変則的ですので、お間違いなく!

 

https://forms.gle/FZnPNWL49F3ze5Lz6

 

1月の開催日

第2日曜日(10日)・第4日曜日(24日) 

 

毎回のイベントレポートに記載しているイベント中の発言は、公開前に発言者の方にご確認及び掲載許可をいただいております。勝手にアップすることはございませんのでご安心ください。

 

今年はFiSHがスタートした1年目。オンラインのみでの繋がりにもどかしさを感じることもありましたが、FiSHに関わって下さったみなさんのおかげで、何とかここまで活動を継続させることができました。これからも、本当に必要とする人に届きますように。依存症の正しい認識が社会に広がっていきますように。そんな思いを抱きながら、活動を継続・パワーアップさせていけるよう、来年も、運営一同頑張ります!最後になりましたが、何らかの形でFiSHに関わって下さったみなさん、そしてブログを読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。

それではみなさん、お身体にお気をつけて、良いお年をお迎えください🎍