ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

FiSH活動レポート ―2021年のまとめ―

みなさまこんにちは,よっちゃんです。

新年あけましておめでとうございます。2022年になって早くも5日が経過しようとしておりますが,お正月を満喫することはできたでしょうか?

今年も2021年の振り返りの意味も込めて去年の活動報告をさせていただきます。

 

↓以下報告書↓

 

はじめに

 12月19日のオンラインミーティングをもって,2021年も無事に活動を終了することができました。1年間の振り返りとして活動の経過等をまとめましたので,以下に報告いたします。

 

活動の軌跡

 2020年の6月にFiSH企画が始動し,早くも1年半が経過しました。2021年も依然として,新型コロナウイルス流行の影響は強く残る1年であったと感じております。そのような中,わたくしたちFiSHは月2回,計24回のオンラインミーティングを実施いたしました。まだまだ対面での活動が十分にできないコロナ渦において,微力ではありますが少しでも多くの人の交流の場所が用意できたのではないのかなと思っております。

 また,8月1日のミーティングでは,最初の活動(第1回ミーティング)から1年が経過し,1年間の活動の間にのべ150名が参加していただいたことを報告させていただきました。FiSHの継続的な活動を実感するとともに,今後の活動の励みにもなったイベントでした。

 広報活動に関しても,活動初期からFiSHブログページ(https://fish-net-game-addiction.hatenablog.com/)を通して活動の記録や,メンバー紹介,情報提供などの発信を行ってきました(資料1)。2021年までに記事数は70を超え,少しずつですが認知度も上がり,いくつかのメディアにも取り上げていただきました。また,ネット・ゲーム依存に関連して医療機関や,自治体,他の団体との交流も行ってきております。

 

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資料1 FiSHブログページ

 

参加者の推移

 2021年はオンラインミーティングを計24回実施しました。最終的に今年は64名(のべ152名)の方にミーティングに参加していただけました。今年も20名近くの方に初参加していただき,また,参加者の多くが2回目以降の参加もしていただきました(資料2,資料3)。参加者の属性についても前年同様に,年齢は10代から50代まで,依存とのかかわりについても当事者を中心に,その家族や友人,依存に深くかかわっている方など,様々な方の参加がありました (資料4)。

 

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資料4 参加者の属性に関する割合(参加者64名内での割合を示す)

 

ミーティング実施の効果(事後アンケートの結果)

 FiSHのオンラインミーティング終了後に参加者の方へイベントの感想等について簡易なアンケートを実施しました。アンケートには①イベントの満足度(1非常に満足~5非常に不満足)②今後もFiSHのイベントに参加したいか(1非常にそう思う~5そう思わない),③イベントやFiSHのことを他の方にも紹介したいか(1非常にそう思う~5そう思わない)などが含まれていました。

 10回分のオンラインミーティングの事後アンケート結果を集計したところ,イベント満足度についてはほとんどの方が「非常に満足」または「満足」の回答を,今後の参加意思,他の方への紹介意志についても「非常にそう思う」「そう思う」と回答した人が多く,24回のミーティング内容は多くの方に満足していただける内容だったのではないかと思われます(資料5)。

 

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この他,イベントに関して自由記述でも感想を求めたところ,「参加して前向きな気持ちになれた」,「自分の不安や寂しさを共有できた,言えた事がとても良かったし,他の方の意見も聞けてとても良かった」,「話しづらいことを共有できた。自分自身の事を振り返り良くしていきたい意欲が出てきた。みなさんの色々な悩みを共有出来て,一人だけではないことに安心感を覚えた」といった,FiSHのミーティングが参加者の安心できる交流の場になれていると感じることができる意見をたくさん頂けました。

 また,「みなさんの経験談や気持ちを聞かせてもらえたことが,家族の理解に繋がる気がして希望を持たせてもらえました」,「ゲーム依存になった人やその子を持つ親など立場が混在しているからこそ,テーマに対してどのようなことを考えているのかを知ることができた」といった意見もいただきました。様々な立場の人からの意見を聞き,それぞれが依存について考えられる場を作ることもFiSHの目的の一つでしたので,その思いが伝わっており大変うれしく思っています(自由記述の内容は一部改変したものを紹介しています)。

 

おわりに

 ミーティングの参加者の方々,広報に協力していただけた方々,FiSHメンバーのおかげで今年もたくさんのイベントを無事に実施することができました。少しずつではありますが,参加者も増えてきており,改めてFiSHの活動が必要とされているのだなと実感しております。来年以降もみなさまが安心して交流できますように,企画等工夫してまいりたいと思います。今後も参加者のみなさまがネットやゲームとよりよい関係を築けることを願っております。なにとぞよろしくお願いいたします。

 

FiSHメンバー一同

 

PDFファイルのリンク↓

https://drive.google.com/file/d/1WOYXujxa61vG1FTzc4Ge1lW-rIQwGCgA/view?usp=sharing

11月7日 ミーティングレポート

みなさんこんばんは。ピーチです。

今日は11月7日のミーティングの様子をお届けします!

 

最近はまたちらほら初参加の人もいらして、自己紹介がにぎやかです♪

 

今回の流れは以下の通りです。

1. 自己紹介・アイスブレイク

2. ネット・ゲームが楽しくなくなったのはいつごろ?

3. 自分にとって心地よい関係とは?

4. 感想

 

少しずつ抜粋してお伝えしていきますね。

 

 

1. 自己紹介・アイスブレイク

今回のアイスブレイクのネタは「秋を感じる瞬間」でした。

やっぱり多かったのは自然絡みのことでしたね!落ち葉だったり銀杏だったり金木犀だったり、少し冷たい空気や澄んだ夜空の星だったり、、、私はみなさんのお話を聞いていて、なんて風情に満ちているんだろうと感銘を受けていました。

1年前にも同じようなテーマを扱っているので、あぁ1年周ったんだな、と改めて感じることもできました。

あとはやっぱり秋の味覚ですね!コンビニのホットスナックやアイスのラインアップが変わるのは少しテンション上がりますよね!
だんだんと寒くなってきていますが、みなさん体調にお気をつけてお過ごしくださいね。

 

2. ネット・ゲームが楽しくなくなったのはどんなとき?どんな状況?

今回のトークテーマ一発目はこちらでした!

ネット・ゲーム依存なのに楽しくないとは!?と思われる方、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。やりすぎてしまう=楽しんでいる、では必ずしもないところが難しいところですね。どんな心境でやりすぎてしまうのか、ぜひ見てみてください。

 

多く出ていたのは、他にしなければならないこと、向き合わなければいけないことがあるにもかかわらず逃避でゲームをしてしまって、やればやるほど後で自分が苦しくなるのにそれでもやめられずどんどん自分を辛い状況に追い込んでいく、そんな状況でした。一回逃避してしまうと、その逃避が習慣化し、どんどんいろんなことと向き合うことができなくなっていく、あるいはゲーム以外でどんなことをして時間を過ごせばいいのかわからなくなっていく、ということが挙がっていました。

依存するということは、辛い状況をより辛くしていくということであり、いわば自傷行為のようでもある、との表現もありました。

 

また、やりこんでいて金銭面であったり、身体面など物理的な問題が生じることでゲームを楽しめなくなっていく、ということも挙がっていました。特に睡眠を削ってやりこんでいったり、食事をとらずに過ごしたりする中で身体の不調が出てくるのはもちろんのこと、判断能力が低下することで正常な判断ができなくなっていく、というような状況を挙げている方もいらっしゃいました。

 

他には、現実世界で得られなかった人のぬくもりであったり、達成感をゲームに求めてやっていたが、実際にゲームで自分がそういったものを得られることはできないと気づいてむなしくなった、という心境も挙がっていました。

 

なんとなく人によって違うような部分もありつつ、でもそれぞれどの状況を見ていても本当に窮地に追い込まれているということがはっきりと表れていると思います。

ネットやゲームをしていても自分が抱えている問題は解決しないこと、あるいは自分が本当に欲しているものを手にいれることはできないことは誰よりも自分が一番わかっているものの、それでもそうせざるを得ない心理的な状況がある、ということに改めて気付かされたテーマでした。

 

3. 自分にとって心地よい関係とは?

今回扱ったもう1つのテーマはこちらでした。

というのも、人間関係での問題が少なからず依存と関係していることはなんとなく理解しているものの、じゃあ実際どんな関係が理想なのかということを考える機会はそんなに多くないのではないかと思っています。

エネルギーが低下している状態のなかで、「理想」「未来」に目を向けることは少なく、難しいかと思います。でも、そういったこれからのことに目を向けてみて、そのためにどんなことをしていったらいいのか、していきたいのか、そういう風に考えることで少し気持ちが楽になる部分もあるかなと思って、今回このようなテーマをチョイスしました。

 

最も多く挙げられていたのは、「素でいられる」「かざらない」関係でした。誰にも自分の本心を打ち明けられなかったことがつらく、依存を加速させていたというお話や、相手に合わせようとしてものすごく人間関係に疲れてしまい、ネットやゲームにはしったというお話がありました。

また、依存から少しずつ抜けていく時に自分の悩みを素直に打ち明けられる人の存在がすごく大きいと感じた、ということも挙がっていました。

 

ただ、やはり人間関係自体が苦痛であるという意見ももちろんあり、人と付き合うことがものすごく疲労や恐怖、不安を伴うものに感じられるということも挙がっていました。

 

同じ依存であっても、人によって経験していることが違いますし、いろんな感情の波がある中で、みんなそれぞれ異なったフェーズにいると思います。

どんな状況であれ、FiSHはいつでも来ていただければと思っていますし、いろんな方にとって心地よい場所となることを目指していますのでそう思っていただけるように頑張っています!

 

4. 感想

非常に勉強になった、という風に話してくださる方もいて、私自身もすごくいろんなことを考えさせられる回だったなと思いました。

最後に司会のうずぽんがまとめてくれた言葉として、「どこか頑張りすぎてしまう自分たちだから、生きやすいように生きられるようにしていくことが大事なのかなと思う」ということがありました。

 

 

私個人の話をすると、コロナ禍で長い間人とあまり密に時間を過ごすことがなかったということも影響しているのか、ここ最近は人間関係に満足することがほとんどないと感じています。というのも、自分だけの世界で過ごすことが増えたことで、人に共感する、人に共感してもらうということがとにかく減った気がします。あとは、人間関係の面倒くさい部分に対する拒否反応が強く出るようになった気がします。

なんで自分のことをもっと理解してくれないのか、こんな面倒なことになるなら別に一人でいればいいや、という感情が自分の中で出てくることが格段に増えました。

そんな風にしか捉えられない自分ってすごく心の狭い人間だなと思うし、そんな風に人間関係を忌避したいという感情があってもやっぱりいざ交友関係が広い人を見るとすごく羨ましく思います。

でも今日みなさんやうずぽんの言葉を聞いて、今の自分はきっと摩擦のない人間関係の中で生きていたい時期なんだな、と思うようにしようかな、と思うことができました。

 

日々いろんなことを感じ、考えて過ごしているからこそ、いろんな心の変化があり、葛藤も多くあるのかなと思います。いろんなことを考えられる人である、ということでぜひプラスに捉えられるといいですよね。

今はこうでも、またなにかのきっかけで変わるかもしれない、だったらそれまでは今の自分を大事にしてあげよう、そんな風に思えると少し気持ちが楽になるのかなと思いました。

 

 

こんなところでレポートは終わりにしたいと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

次回は21日の16:00-18:00です。またたくさんの方のご参加お待ちしております!

docs.google.com

 

 

10月17日 ミーティングレポート

みなさんこんにちは、ベニエです。今日は、10月17日に行われたミーティングレポートを公開します。

 

今回のアイスブレイクは、「もうすぐハロウィン!してみたいコスプレと好きなプチプラお菓子」でした。そして記事の執筆を先延ばしにしていた間に、ハロウィンが過ぎ去ってしまった…。更新が遅くなってごめんなさい。

 

今回のミーティングでは、初参加・リピーターの方ともにたくさんの方が参加して下さり、自己紹介とアイスブレイクの時間がいつも以上に充実していたように感じました。

FiSHのミーティングでは、最初の自己紹介の時間に、参加の経緯と近況について少しシェアする時間を設けています。どのようにしてFiSHに辿り着いた(流れ着いた?) のか、参加してみようと思ったきっかけは何だったのか、当事者の方や支援者の方、運営メンバーと立場はもちろんのこと、年齢や置かれた状況もそれぞれですが、みなさんがフラットに参加できる雰囲気作りを大切にしています。もちろん、チャットのみでの参加も可能です。

 

それでは、冒頭の紹介はここまでにして、早速トークテーマに行ってみましょう!

 

 

① 自分の経歴について、自分は何を求めている?今の状況をなぜ変えたい?

② どういったときに減らせているか、落ち着いているときはどんなとき?

 

今回は、たくさんの方が参加し発言をして下さったため、取り上げたテーマは2つでした。どのような内容が語られたのか、一部を抜粋しながら紹介していきます。

 

 

① 自分の経歴について。自分は何を求めている?今の状況をなぜ変えたい?

当事者の方が、依存症に至るまでの経緯や現在の状況など、自身の経験談を話して下さりました。依存になったきっかけとしては、「通信制高校の入学」や「仕事の影響で適応障害だと診断され、休職中に時間潰しのためにゲームを始めたこと。」、「コロナ禍の影響により仕事が無くなりゲームにハマったこと。」、「子どもの頃からゲームが大好きで、友達とコミュニケーションをとるのが苦手だったため、学生時代バイトやゲームに逃げていたこと。」など、様々でした。暇な時間を埋めるため、現実逃避のために始めたゲームだったが、気づけばやめられない状態になっていた、という方が多かったように感じました。

 

次に、今の状況をなぜ変えたいと思っているのか、変えたいと思ったきっかけなどを交えて、お話していただきました。ある方は、「最初はやりすぎていても楽観的だったが、気づけば取り返しのつかない状況になっていた。当時興味のあった分野について勉強ができないのはまずい。このままだと社会人になれない、自分がやりたい勉強をするためには今のままじゃだめだ、と思うようになったのがきっかけだった。」とお話されていました。またある方は、「国家試験に向けて勉強を進めながらも、ゲームに依存してしまっている。オンラインゲームはバトルやイベントの時間が決められているため、それに合わせて生活している状況。ゲーム自体をやめることはできないと思うので、ゲーム中心の生活から、息抜きとして楽しめる段階にしたいと思っている。」と現在の状況と目標を交えながらお話して下さりました。「課金に使っていたカードを家族に管理してもらったり、はさみを入れたりすることで、自分で使えないようにした。忙しい職場に転職し仕事が忙しくなったことでゲームに割ける時間がなくなり、給料もあがり自信がついた。今までゲームに求めていた承認欲求がばかばかしく感じるようになり、依存から脱却することができた。」と自身の経験についてお話して下さった方もいらっしゃいました。

 

また、私が印象に残ったのは、ゲームへの課金についての経験談でした。「妻に隠れてゲームをするようになり、最初はばかばかしいと思っていた課金も、一度手を出すと辞められなくなった。1,2ヶ月でどん底まで、半年で200万円以上使った。ガチャが更新されるとやらざるにはいられない。自己嫌悪のループにハマり、嫌で仕方がないのだけれど大金を使ってしまう。今振り返っても、何であんなことをしてしまったのだろうと思っていて、その原因を知りたいと今でも思っている。」と自身の経験について、そしてその時感じていた気持ちについて、詳細にお話して下さりました。辞めたいという意志や自身の行動に対して後悔する気持ちがありながらも、やめられない、コントロールが効かなくなることが、依存症の苦しさであり、回復を難しくさせる大きなポイントなのではないかと改めて感じさせられました。この方は、お話の最後に「家族を大事にしたり、仕事で上を目指したりしながら、自分を認められる自分でありたいと思っている。」とおっしゃられていました。

 

依存の深刻さや悩みの程度を比べることが目的ではありません。苦しさや生きづらさは、比べられるものではないからです。ただ自分の状況を客観視する時間、そして他の方のお話に耳を傾けることでより自己理解が深まる時間、そんな時間が作り出せればといつも思っています。

 

 

② どういったときに減らせているか、落ち着いているときはどんなとき?

2つ目のテーマは、「ネットやゲームの時間が減らせている時、依存傾向が落ち着いているときはどんな時?」というものでした。

ゲームのことを忘れてしまうほど他に熱中しているものがある時、日常生活のストレスが少ない時、生活リズムが整っている時、といったお話があげられました。自律神経が整うようスマホを使用する時間帯に気をつけながら、体調管理にも気を配っているという方もいらっしゃいました。生活リズムを整えることとも関連しそうですが、身体の健康は心にも大きな影響を及ぼすのだと感じます。

 

他にも、「ゲーム依存の悩みが話せる場があることが、自分の気持ちを楽にさせている。」「ゲーム依存から脱却して4年だが、初心に戻れるので今でも自助会に繋がっている。」とお話された方もいらっしゃいました。同じ悩みを共有できる場・吐き出せる場があることが支えになることも多いようです。大袈裟かもしれませんが、FiSHもそんな場であれたらと思っています。

 

 

以上が、10/17のミーティングレポートになります。こんなテーマを扱ってほしい、こんな悩みがある…等があれば、ぜひお申込みの際にFiSHまでお伝えいただければと思います。それでは今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次回のミーティングは117日(日)16:0018:00です。ミーティングを円滑に進めるためにも、フォームからのお申込みは2日前に締め切っておりますのでご了承下さい。

FiSHオンラインミーティング 参加申し込みフォーム (google.com)

※毎回のイベントレポートに記載しているイベント中の発言は、公開前に発言者の方にご確認及び掲載許可をいただいております。許可なく勝手にアップすることはございませんので、ご安心ください。

10月3日 ミーティングレポート

こんにちは、ベニエです。今日は、10月3日に行われたミーティングレポートを公開させていただきます。今回のミーティングはこじんまりとした雰囲気だったので、いつもよりも少し長めに自己紹介の時間を設けました。

 

アイスブレイクは「秋のスポーツや味覚」について、自己紹介では「参加の経緯・最近どんな風に過ごしてる?」というテーマでお話していただきました。

 

お互いのことを知ることで少しでも安心感がうまれるようにと、毎回ミーティングの冒頭では自己紹介を行っています。(初めてなので発言が不安…という方は、画面をオフにしてチャットでの参加や、聞くだけの参加も受け付けておりますのでご安心ください。)今回は、自己紹介の時間を少し長めに設定したため、参加した経緯や近況についてひとりひとりがじっくりと話し、互いの話にじっくりと耳を傾け合う、そのような時間になりました。

 

その後は、およそ半年ぶりに「16性格診断」を取り上げ、自己分析を行いました。ユングの心理学的類型論を基にしたこのテストは、10分強で複数の質問に回答した後、16種類の性格から自分に合った性格が導き出されるといったものです。

 

www.16personalities.com

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テストの結果と自己理解とを照らし合わせ、共通点や相違点、自分の強みや弱みについてお話いただきました。普段、自己を客観的に振り返る機会はあまりないですが、たまーにやってみると、いろいろな気づきがあってとても有意義な時間になるのではないかな?と感じました。また、向いている職業についての解説もあるため、将来の道標を考えるきっかけのひとつになるかもしれません。

 

興味深かったこととしては、半年前に行った結果と全く異なる結果になった人もいれば、半年前と同じ結果だったという人もいた、という点です。その人が大切にしている価値観は簡単にはぶれないのかもしれませんが、その時置かれている環境や立場が結果に影響しているのかも…と感じました。

 

マルチタスクをこなすことが苦手、大多数の前だと自分の意見をなかなか言うことができない、といった「ニガテ」のお話が、割合として少し多く取り上げられたように感じましたが、みなさんそれぞれの分析を興味深く聞かせていただきました。日数を空けて再度やってみるのもおすすめです。ぜひみなさんもチャレンジしてみて下さい。

 

 

以上が、10/3のミーティングレポートになります。次回は、通常通りネット・ゲーム依存に関わるトークテーマを扱う予定です。こんなテーマを扱ってほしい、こんな悩みがある…等があれば、ぜひFiSHまでお伝えいただければと思います。それでは今日はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

次回のミーティングは10月17日(日)16:00~18:00です。ミーティングを円滑に進めるためにも、フォームからのお申込みは2日前に締め切っておりますのでご了承下さい。

FiSHオンラインミーティング 参加申し込みフォーム (google.com)

※毎回のイベントレポートに記載しているイベント中の発言は、公開前に発言者の方にご確認及び掲載許可をいただいております。許可なく勝手にアップすることはございませんので、ご安心ください。

 

9月19日ミーティングレポート

こんにちは、ピーチです。

本日は9月19日のミーティングの様子を紹介します!

 

 

この回は、依存の要因について、「ゲーム・ネット」「個人」「環境」の3つの観点から考えていく、という我々としては少し新しい試みを行いました。

もしどういった形で自分を振り返ればいいのかわからない、という方がいらっしゃったらぜひ参考にしていただければ幸いです。

 

 

本題に入る前に、ウォーミングアップがてら、ゲームで楽しかった思い出や、今ゲームをしていて楽しい部分を出し合いました。

 

これまでで楽しかった思い出として、やはりゲームを通して交流が生まれたことが挙げられていました。

特に、自分が今まで他者と分かち合うことができていなかった趣味に関して、初めて分かち合えるひとができて嬉しかった、ということや、

もともと人との交流が得意な方ではなく、人との交流を欲しているという自覚はなかったけれども、いざゲームを通して交流してみると楽しかった、というこれまでの経験が挙がっていました。

 

依存の背景にはそういう孤独な環境も影響していて、上手く扱うことができれば、ゲーム自体は健康上必要と考えられる交流を生む上で非常に大事なツールだと思う、といった発言も印象的でした。

 

 

ウォーミングアップを終え、依存の要因について分析に入りました。いつもは、あまり重く、シリアスな雰囲気になりすぎず気軽に話せるようにふんわりと進めていくのですが、今回は少し趣向を変えてみました。参加者の方にとっては少し重たい気持ちになるものであったかもしれないのですが、的確に分析する機会となっていれば幸いです。

 

・まず、<ネット・ゲーム>における要因です。

やはり競争性や数値が明確にでるということが挙がりました。データの分析や様々なリサーチを通して自分の戦闘傾向を考えて戦略を立て、腕を磨いていき、周りから賞賛されるということを通して承認欲求が満たされていた、とのことでした。

また、数値やデータを見ることで、そもそもなにをすれば目的が達成できるのかを把握しやすい、というのも要因として挙げられていました。元々の特性として、計画を立てることが得意ではなく、もし勉強などゲーム以外のことで、そういった目的達成までの道筋を一緒に立ててくれるひとがいれば、ゲームではなくそっちにハマっていたかもしれない、という気づきも挙がっていました。

 

これらの部分は、読んでいる方の中でも共感される方は多いのではないでしょうか。小さい頃って特に周りと比べたり、比べられたりして、なにかにおいて認められたいという気持ちは大きい気がします。もちろん大人になっても絶えずつきまとうものではあるのですが、小さい時だと、ちょっとした良さにどうしても気づくことが難しいんじゃないかと感じます。

 

また、上記以外だと、スマホゲーム自体の手軽さであったり、没入感の高さ、やり込もうと思えばいくらでもやり込むことができてやめどきがない、といった部分もゲーム自体の依存しやすい側面として指摘されていました。

 

 

・次に<個人>における要因です。

まず、自分に自信がないけれど、負けず嫌いな性格であるために、なにをしたらいいかがはっきり分かって、理想に合わせて自分を成長させられるゲームにのめりこんだ、という発言がありました。

また、現実の人間関係の中では、あまり悩みを話せなかった、ということも挙がっていました。ネットの中の方が、自分の素を話すことができて、気楽に感じられ、またそのサイクルでどんどん自分の中に閉じこもり、ネットの世界に引き寄せられていったということも多く挙がっていました。勉強だったり、社会で交流することは難しく、そういったところでの答えがない現実世界よりも、ゲームが面白いというバランスになっていったとの声が多かったです。

 

加えて、そういったゲーム内での交流も含めハマっていったと自身を振り返りつつも、今では人との直接の交流がゲームをすることとはまた異なる側面での充実感、満足感があるのではないかと思い始めている、という方もいました。

 

他には、友達と話す話題がゲームしかなく、友達と話したいと思ってやっている部分があったという意見もありました。

 

 

・最後に<環境>における要因です。

やはり人間関係についての発言が多く挙がりました。家族の関係が良くなかったことで、それ以外の関係性で悩みがあった時にそれを相談できず、のめりこむ引き金となったというようなことが多いように感じました。これは、少し個人の要因とも関係する部分ですね。

 

例えば、

海外に留学した時に周りとのコミュニケーションがうまくいかなかった環境が直接の引き金となり、ゲームをしているときの方が、コミュニケーションが楽だと感じるようになった、

そのことで外で自分はうまく話せないのではないかと思うようになり、外に出なくなった、

さらに母親との関係があまりよくなく、基本的に家族に話さず、相談できる人は一人もおらず、かといってネットの中の人も自分はそこまで信頼してなかった、というような体験が挙がっていました。

 

また、両親があまり仲良くなかったこともあり、自分が困った時に誰かに話す、という発想がなかったことや、

家族には相談しても信頼できない経験があり、それがストレスになってゲームに走ったということが挙げられていました。

身近なところでの相談経験が難しいというのはかなり大きな引き金となっている可能性があることを改めて感じました。

 

また、依存の期間が長い人では、元々付き合いがある人がそもそも不登校になってゲームにハマったという自分と似たような人たちだったので、それがあたりまえの人間関係になり、ゲームの楽しい話はするが、シリアスな話はできず、ゲームの話をどんどんしていくうちに余計にそっちに流れてしまった、といった発言がありました。

 

一方で、ゲーム依存ということがわかってからは、同じように悩んでいる人がいることや相談できる場があることに気づき、周りにも少しずつ頼れるようになって社会に戻ることができるようになってきた気がするし、やっぱり話ができる場所が大事だなという実感も共有されていました。

 

 

3つの観点で考えてみて改めてどのように感じたかに関しては、

回復し始めたというタイミングは、いろんな要因の中から自分が変えるべき部分がわかってきたときで、

最終的にやはり大事なのは自分がどうありたいのか、というところである気がする、という発言が非常に印象的でした。

 

また全体を通しての感想としては、

いろんなひとのバックグラウンドをきけてよかった。具体的に考えてみることも難しいけれど大事だなと思った、という声が多かったです。

 

 

以上が9月19日のイベントレポートになります!

少しカウンセリングでやるような内容になってしまって、向き合うことで苦しさもあったと思いますが、そのぶん何か今後につながるきっかけを少しでも見つけていただけていれば嬉しいなと思っています。

自分を振り返ることの目的は、もちろん今までの自分の中で改善できそうなことを客観的に洗い出すということもありますが、私たちがそういった場を提供することで何より大事にしたいのは同じ辛さを抱えている人たちと少しでも悩みを共有しあえるようになり、一人じゃないと感じてもらうことです。

 

今回のテーマに限らず、自分について考え、それを発信するのは決して簡単なことではありませんし、億劫に感じられている方もたくさんいると思います。でもだれも発言を責めたり批判したりすることはもちろんありませんし、発言せず話を聞くだけでも今まで自分だけでは見えていなかったことが色々と見えてくるのではないかと思っています。

 

ぜひ今後も様々な方にとって心安らぐ場であれるように、引き続き頑張っていきたいと思います。

 

次回は10月17日の16:00-18:00です!
ご参加希望の方は、こちら↓

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からお申込みお待ちしております!!

9月5日ミーティングレポート

みなさんこんにちは、ベニエです。お家の窓を網戸にして、日の光を浴びながら秋の風を感じるのが最近のマイブームです。そんな日は、サンドイッチを作って芝生のある公園へピクニックをしに行きたくなります。あれ、これをする旬の季節って春なのかな?(笑)

 

今日は、少し遅くなってしまいましたが、9月5日に行われたミーティングレポートを公開します。

 

 

FiSHのミーティングは、ほぼ毎回初めての方が参加して下さります。少しでも緊張がほぐれるようにと、その時々の季節にあった?テーマを決め、アイスブレイクと自己紹介をミーティングの冒頭に行っています。今回は、『季節の変わり目、この時期のあるある』というテーマで行いました。

 

日の入りの時間や気温の変化、虫の鳴き声といった季節の変化を感じられている方が多く、この時期は体調を崩しがちなので気をつけたい、と何名かの方がお話されていました。「配達の仕事をしているので、日中が涼しくなってきてとても楽になった。」と言われていた方もいて、この季節ならではの良さもあるのだな~と、しみじみとした気持ちでみなさんのお話を聞いていました。

 

続いてはトークテーマです。今回は以下の4つを扱いました。ミーティングでお話された内容を一部抜粋し、ひとつひとつ紹介させていただきます。

 

① どんなときに/どうして逃避したくなるのか。

② 逃避したくなるときのオススメの方法。

③ 周りの人にどんな風に助けを求めたか、実際にどんな協力をしてもらったか。

④ 依存とどう向き合っていくのか、どう折り合いをつけていくか。

 

 

① どんなときに/どうして逃避したくなるのか。

悩みから目を背けたい時、仕事がなくお金もないという辛い状況に耐えられない時、学校の居心地が悪くなった時、自分では抱えきれないほどのストレスがたまった時、孤独になった時、という様々な年齢・立場の方からいろいろな理由があげられました。また、「過剰に他人と比較してしまい、些細な差で自分を低く評価し、現実生活での居心地が勝手に悪くなってしまうことがある。」と自分の性格を分析されていた方のお話が印象的でした。同年代と比較したときに、進学や就職等でおくれをとり、それがさらに気持ちに追い打ちをかけてしまう、といった感じでしょうか。

 

「周りの友人はあれだけ頑張っているのに自分は何も頑張れていない…。」私もそんな風に気持ちが落ち込むことがあります。人と比べないことが一番だとは思うのですが、人間なので限界もありますよね。自分を肯定できることを見つけ、小さな幸せ探しが上手になりたいなーと思う今日この頃です。

 

その他に、両親が不仲で不安定だった、という家庭環境の影響から逃避に走ってしまったといったお話もあげられました。子どもは自分で成育環境を選べない、まだ大人と対等にコミュニケーションを図ることができないからこそ、周りの大人のサポート・環境調整が非常に大切であると感じます。つい数日前に虐待死のニュースを見て、胸が締め付けられるような気持ちになったことを思い出しました。

 

 

このトークテーマを進めていた中で、「家族が言っても、本人は依存していることを認めない(=否認する)が、実際のところどう思っているのだろう?何がきっかけで認めるようになるのだろうか。」といった質問が参加者の方からあげられました。参加されていた数名の当事者の方から自身のお話をしていただいたので、以下に紹介します。

 

→ 底つき体験が大きなきっかけになった。

→ 逃避しつつも、まだ大丈夫だろうという気持ちが心の中にあり、家族には深刻な状態であることがばれないように話をしていた。高校の面談で学業が疎かになっていたことが親にばれ、認めざるを得なくなった。

不登校・引きこもりだったので、生きづらさはずっと感じていた。大人になり、仕事が無くなりお金もなくなった。ゲームをしても心の底から楽しめないということに気づきカウンセリングで相談をしたところ、ゲーム依存症ではないかと言われ自覚した。

 

② 逃避したくなるときのオススメの方法。

たくさんの種類の「オススメ」をみなさんからお話いただきました。以下に紹介します。

 

・周りに相談する。

・同じような悩みを抱えた人がどのように対処されているのか、どう社会的なサポートを得ることができるのかといったことを調べる。

・気を紛らわせる。

・自分の中で落としどころをつける。

・不安の要素が学業だった場合、1日のノルマの量をがっつり削ってでも、少しでもやる時間を作り罪悪感を減らす。

・物理的に離れる。(例:外出をしてひたすら歩く、仕事に行く、家事をするなど。)

 

自分が取り入れやすいことは何かを考え、自分に適した方法を知る、ということがまずは大切な一歩なのかもしれないなと、みなさんのお話を聞いて感じました。

 

③ 周りの人にどんな風に助けを求めたか、実際にどんな協力をしてもらったか。

「カウンセリングで悩みを話せるようになったことや、共通した悩みを持った仲間たちと話せる場に出会えたことが大きなきっかけになった。」といったお話や、「他の当事者の方の話、似た境遇の方の話を聞くことで、同じ問題で苦しんでいる人がいることを実感して気持ちが楽になった。また、それにより視野が広がり焦らず落ち着いて考えられるようになった。」といったお話があげられました。

 

どちらの方にも共通していたことは、自分と共通した悩みを抱えていたり、似た境遇であったりする人たちと『繋がる』ということ。FiSHの活動も、そんなことを目的の一つとして行っています。実際にこんな支援ができた!といった大袈裟なものではありませんが、『(安心して)悩みを共有できる』という場の重要性を改めて感じさせられました。

 

④ 依存とどう向き合っていくのか・どう折り合いをつけていくか。

「ネットやゲームを完全に絶つことが目標ではなく、今後も楽しいものとして続けていきたい。」と自分の中でのネットやゲームの立ち位置を明確化された方、「はまっているゲームのサービスが終わると聞いてがっかりしている。今後別のゲームをやってしまうのか、他のゲームにハマってしまうのか、どっちに転んだとしても向き合っていかないといけないことがある。もともとは、不安を和らげるためにゲームをやっていたので、なくても大丈夫なのだろうかという不安な気持ちがある。」と自分の気持ちを正直にお話された方もいらっしゃいました。

 

向き合い方・折り合いの付け方にこれといった正解はありません。個々の納得解を見つけられることが、大切な一歩なのかなと感じました。

 

 

 

今回のミーティングレポートはこれで以上になります。

 

これからも、FiSHの活動がますます広まっていきますように。必要としてくださる方に届きますように。発言をせず、見学のみの参加も受け付けております。以下の申込フォームからぜひお申込みください。みなさんのご参加、お待ちしております!

次回のミーティングは103日(日)16:0018:00です。ミーティングを円滑に進めるためにも、フォームからのお申込みは2日前に締め切っております。申込み忘れてたー!という方はお早めに。

FiSHオンラインミーティング 参加申し込みフォーム (google.com)

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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8月15日ミーティングレポート

こんにちは、ベニエです。みなさん元気でお過ごしでしょうか?もう9月が始まってしまったなんて驚きですね。

今日は、8月15日に行われたミーティングレポートを公開します。それでは早速行ってみましょう!

 

 

このミーティングでは、『夏バテに効く食べ物』というテーマでアイスブレイクと自己紹介を行いました。夏野菜、そうめん、お酢といったさっぱりしたものから、インドカレー、辛いもの、うなぎといったスタミナがつきそうなものまで、多くの食べ物があげられました。嫌いじゃない、秋も嫌いじゃないですが、夏が終わらないで欲しいよ~っと個人的には思っているところです。水分補給をこまめに行いながら、あと少しで終わってしまう夏を、みなさんどうにかして満喫してやってください…!

 

続いてはトークテーマです。今回のトークテーマは、以下の5つです。ミーティングでお話された内容を一部抜粋し、ひとつひとつ紹介させていただきます。

 

① どういう時に使いすぎてしまうか。

② ネット依存以外の悩みは?生活リズム、対人関係など。(何にストレスを感じるか)

③ 依存しないように気をつけていること。

④ 嘘をつきたくなる気持ちについて。

⑤ 本音を話せるようになったとき。正直になれたきっかけやそうさせてくれたものは何か。

 

 

① どういう時に使いすぎてしまうか。

新しいサービスが始まった時やアップデートされた時、といったゲームの自体に要因がある場合と、そうでない場合の2パターンがあげられました。ゲーム自体に要因がある場合以外としては、暇な時や予定がなくなってしまった時、やらなければならないことが多くある時、強いストレスがかかっている時などがあげられました。

 

② ネット依存以外の悩みは?生活リズム、対人関係など。(何にストレスを感じるか)

ネットやゲームに依存することによって、他にどんな悩みがうまれたかについて共有しました。依存が一番ひどかった時の自身の状況を振り返りながらお話された当事者の方が多く、個々によって悩みの種類に違いが見られました。幾つか紹介させていただきます。

 

・高校生、浪人時代

高校受験で燃え尽き症候群になり、入学後勉強についていけず自信を無くした。高2の面談で受験の話が出るが自分でもどうしていいか分からず、劣等感も相まって逃避のためにネットやゲームに依存した。ゲームは全て数字で決められていて、どんな努力をすれば良いかも明確。自分は完璧主義であるためゲームと相性が良く(ある意味悪く?)、ゲーム依存になりやすい性格なのではないかと思っている。

 

・高校生

通信制高校に通っていたが、一番ひどかった時は月に2回の登校もゲームをするために欠席し、学校行事にも参加していなかった。家族との外出を断ったり、ゲームの使用時間の申告を実際よりも軽く伝えたりと、対人関係にも影響があった。また、同学年と比較すると進学時期が遅れているため、周りと比べてしまうこともあった。

 

他にも、お子さんがゲームにハマり学校を休むようになったことで、親である自分自身が一人ぼっちになってしまう感覚が増えた、とお話しされた方もいらっしゃいました。

 

③ 依存しないように気をつけていること。

・依存がいちばんひどかった時のことを思い出す。

・運動を習慣にする。

・生活リズムを崩さないようにする。

・自分が依存していたこと、ネットやゲームをしていることを人に隠さない。

・一人の時間をあまり過ごさないようにする。

・生活の中心はあくまで現実生活であるという意識を常に持ち続ける。

 

多くの内容があげられました。正解はないですが、自分に合ったものを見つけられる手立てのひとつになれば嬉しいです。

 

④ 嘘をつきたくなる気持ちについて。

嘘をつく状況として最も多くあげられたのは、親にネットの使用時間をごまかして伝えていたという内容でした。依存状態ではないかと自分では感じつつも、周りには深刻な状態であることを気づかれたくないという気持ちから嘘をついていたとお話された方がいらっしゃいました。嘘を重ねると親は段々と自分を信用しなくなり、ますます悪循環に陥ったというお話もあがりました。

また、正直に話せば、親はストレスを感じたり喧嘩になったりするだろうと思うと、適当な嘘をついてごまかしていた方が楽なのではないかと思い、当時は嘘をついていたと言われた方もいらっしゃいました。後ろめたさと、責められたくない気持ちが混在していたそうです。

 

⑤ 本音を話せるようになったとき。正直になれたきっかけやそうさせてくれたものは何か。

隠し通すのに限界を感じ本音を話せるようになった、というお話があがりました。気持ちが前向きになったこと得、ネットやゲーム以外の悩みも他人に相談できるようになったとお話されていました。

他にも、本音が話せるようになるまでにはだいぶ時間がかかった…と振り返られる方もいらっしゃいました。そんな中でも一部の人には少し話すこともあったそうで、ある程度信頼関係のある人がいたことがきっかけになったとお話されていました。

 

 

以上が、今回のミーティングでの内容を一部抜粋したものになります。FiSHのミーティングでは「言いっぱなし・聞きっぱなし」を大切にしており、誰かがアドバイスをしたり、意見を述べたりすることもありません。だからこそ、個々がじっくりと振り返ったり、見つめ直したりする時間がうまれるのだと思っています。とは言っても、本音を紡ぎだせるのは、毎回の参加者の方が作って下さる温かな雰囲気のおかげです。ありがとうございます。

 

これからも、FiSHの活動がますます広まっていきますように。必要としてくださる方に届きますように。発言をせず、見学のみの参加も受け付けております。以下の申込フォームからぜひお申込みください。みなさんのご参加、お待ちしております!

 

次回のミーティングは9月5日(日)16:0018:00です。お申込みはこちらから! 最後までお読みいただきありがとうございました。

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※毎回のイベントレポートに記載しているイベント中の発言は、公開前に発言者の方にご確認及び掲載許可をいただいております。許可なく勝手にアップすることはございませんので、ご安心ください。