ネット・ゲーム依存症向けオンライングループ:FiSH(Field of Sharing Hearts)

ネット・ゲーム依存で難しさを抱える方を対象としたオンライングループFiSHの公式ブログです。ネット・ゲーム依存症の当事者や家族の方に向けて、オンラインイベントや依存症についての情報を発信していきます!

12月6日ミーティングレポート

こんにちは~、ベニエです。もう今年があと少しなんて信じられませんね、今年は年中師走な気分でした。そんな今日は、12月第1回目のミーティングレポートを公開させていただきます(#^.^#)

 

今回のミーティングでは、ネットやゲームをついついやってしまう、やめたいけどやめられない、そんな時に抱く気持ちや葛藤、自分なりの向き合い方についてみんなで考えました。

 

と、その前に!今回もみなさんの内容が興味深かったので、少し紹介させてください☺

FiSHのミーテイングでは、自己紹介とアイスブレイクを兼ねて、冒頭部分で季節に合った?テーマ自己紹介を毎回行っています。今回はクリスマス🎄前ということもあり、「サンタさんにお願いしたいこと。」というテーマでした。

 

子どもの頃は、普段中々手の届かない物やおもちゃを思い浮かべていたような記憶がありますが、今回は、大きなぬいぐるみや新しい靴といったクリスマスプレゼント感100点(?)の物から、食べても太らないお菓子、健康、2時間続く集中力といった大人故の切実なお願いまで、あ~大人だなー、わたしたちって。(笑)としみじみさせられる、幅広い種類のお願いが登場しました。

一つだけお願いできるとすれば、みなさんはサンタさんに何をお願いしたいですか?クリスマスまであと2週間、まだ間に合うかもしれません。私も希望を捨てず、良い子を心がけながら日々を過ごそうと思います✊

 

ようやく本題です。話し合ったテーマについて、振り返りのスタートです。

 

①ついついやってしまう、どうしてだろう。

「だらっとしながらできる、体力をほとんど使わない、手軽」といったついついやってしまう3代王者(主観です)を引き金として、「気づけばのめり込んでしまっていた。」、「起床後無意識に触るようになってしまった。」といった意見が多かったです。「暇だからではなくて、楽しいからやっていた。」といった意見や、「勉強や仕事で使い始めたつもりが、気づけば…。」といった意見もあげられ、個人や環境によって異なる要素があるのかなーと感じました。

 

今の生活を送る上で、スマホやネットは切り離せないものだと私自身は感じていますが、ネットを介さない人との繋がりも、忘れたらあかんよなあと、自戒の意味も込めてここに記しておきます。

 

②ゲームをやりすぎることに、周りの人(家族や友達など)の反応は?

ネットやゲームにのめり込むにつれて、「家族はいい顔をしなくなった。」、「『別人になったみたい。』だと言われた。」、「自分よりも、家族が躍起になって病院に連れていこうとした。」といったネガティブな反応が多くあげられました。「ゲームをやりすぎると一定期間禁止され、解禁された反動でさらにハマった。」といった子どもの頃の経験を話して下さる方もいました。

一方で、「『ストレス発散のためにゲームは良いかもね。』とカウンセリングで言われた。」という意見もあり、ゲームがもつプラスの要素も感じさせられました。「長時間やること自体が悪いのではなく、社会生活がきちんと送れていたら問題ないのでは?」といった意見もあげられ、依存症の定義についても改めて考えさせられました。

 

③やめたいけどやめられない(葛藤的な気持ち)

「何度も、やめたい、やめられないといった気持ちを繰り返してきました。そして、やめたいと思うのは、周りの人がそう言っているからだと気づきました。やめたくないという自分自身の素直な気持ちをなかなか認めてあげられない環境だったのだと思います。かといって、自分のやりたいように生きてみると、『そういうのは悪い。』『〇〇なタイプなんだね』とか、価値観や枠組み越しでしか自分自身を見てもらえないみたいで、悲しい気持ちになりました。」と心の内を整理しながら、自分自身の葛藤を話して下さる方がいました。

「やめたいけど『ゲーム依存から回復しました!』という人に出会ったことがなくて、諦めの気持ちがあった。」「一時期プロゲーマーを目指そうと思ったこともあったけれど、上位に行くには日常生活を犠牲にしなければならず、そうするとゲームも楽しくなくなり、鬱っぽくなった。」「もともとゲーム依存になったのは、不登校でもゲームで友達ができるから、といった理由だったのかもしれない。リアルで友達がいたら、依存にならなかったのかな?と思う。」

 

このテーマは、私自身、非常に心が揺さぶられました。現実での温かな人との繋がりは、困難な状況に置かれた時に大きな命綱になるものだと思っています。ネット・ゲーム依存といった診断名に関わらず、本音や弱音を吐き出すことができ、自分自身のありのままを受け入れてくれる人が側にいれば、環境があれば、人は生き抜けるのかなあと感じます。

 

④自分なりの付き合い方

一切ゲームはしない!と言った断絶スタイルと、程々にやりながら上手く付き合っていく、という2つ意見に分かれました。断絶している訳ではないが、今はやりたいことが多いから結果的にゲームをしていない、という方もいらっしゃいました。

 

A.一切ゲームはしないスタイル

「簡単なゲームでも、自分はやりこんでしまう性格だから。」「自分のゲーム・スマホへの囚われ方を考えると、断絶しないといけない。」「一度やってしまうと、16時間とか続けてやってしまうから。」と言った理由があげられました。同時に、「いつかはゲームをやれる日が来るのかな~。」「できることなら、自分もゲーム自体のコンテンツの楽しさや奥深さを味わい続けたい。」といったゲームへの愛情も感じました。

 

B.ほどほどにゲームをするスタイル

「友達と週に1回ゲームをやる、というスタイルが3ヶ月位続いている。来年新作のゲームがでるが、やりたいと思う自分と、大丈夫かな?という自分が葛藤している。」といったお話をして下さりました。

 

以前、当事者であるルイージが『脱ネット・ゲーム依存』について記事にしてくれたことがありました。とっても良かったので再掲載します。「人によって脱依存についての認識や目指す目標は異なり、その目標を見つけることが重要だと思う。その目標は、自分を見つめ直さないと設定できないものだから。自分の今を知ることで、少しの良い変化にも気づくことができ、それが更なる回復のモチベーションとなると思う。」

 

上手にまとめられたかは分かりませんが、ミーティングでの内容を抜粋し、掲載させていただきました。内容は以上になります。

気づけば、今年のミーティングも残すところ後1回となりました。参加者の方が紡ぎだして下さる、誰のことも否定しない環境、あらゆる価値観を受容して下さる姿勢に支えられ、FiSHのミーティングは温かな雰囲気を作り出せているのかなと感じています。みんなで作り上げるこの雰囲気が、私はとっっても大好きです。ほんの少しでも、日常を生き抜くための心のエネルギー源になっていれば、嬉しい限りです。

FiSHは、安心して話のできる場の提供を目指しています。音声なしのチャットのみ、発言なしの見学での参加、ご家族の方の参加も受け付けておりますので、ぜひ以下のURLよりお申込みお待ちしております。次回は12月20日(日)17:00-19:00です。それではみなさん、コー ハイ ミー クワームスック ナカ~☺

 

https://forms.gle/FZnPNWL49F3ze5Lz6

 

※毎回のイベントレポートに記載しているイベント中の発言は、公開前に発言者の方にご確認及び掲載許可をいただいております。勝手にアップすることはございませんのでご安心ください。